金正恩委員長、地雷に言及せず極超音速ミサイル発射を視察…「核抑止力をさらに高度化」

投稿者: | 2026年10月5日

北朝鮮が3日に東海(トンヘ、日本名・日本海)上に発射したミサイルを中距離極超音速ミサイルだと主張した。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は今回の発射について「核戦争抑止力をさらに高度化するため」と強調した。
 労働新聞は4日、「前日未明、東部地域から東海に向けて中距離戦略ミサイル発射訓練を実施した」とし「東海上1000キロの距離にある北緯43度36分28.04秒、東経138度00分47.02秒の設定目標点に命中した」と主張した。

兵器体系の名称や諸元は公開しなかったが、極超音速滑空体を搭載したとみられるミサイルが炎を噴きながら上昇する写真を公開した。金正恩委員長が妻の李雪主(イ・ソルジュ)氏、娘のジュエ氏とともに発射を見守る様子や飛行軌跡が表示されたモニター画面も露出した。

専門家らはミサイルが降下過程で再び上昇する「プルアップ(pull-up)」などの変則的な機動をしたとみている。極超音速兵器は低高度での滑空や変則的な機動が可能なため、探知や迎撃が難しい。韓国国防安保フォーラム(KODEF)のシン・ジョンウ事務総長は「中距離弾道ミサイル『火星16ナ』の固体燃料推進体に円錐形の極超音速弾頭を搭載したものと推定される」と分析した。北朝鮮は2022年1月、円錐形の弾頭を搭載したミサイルを公開し、「極超音速ミサイルの試験に成功した」と主張した。シン事務総長は「武力示威を超え、極超音速兵器体系の高度化が完成段階に達したことを誇示しようという目的」とし「グアム空軍基地の弾道ミサイル防衛網まで突破できることを強調しようという意図もあるようだ」と述べた。

金正恩委員長は現場で「我々のこうした活動は明白に国の核戦争抑止力をさらに高度化することにある」とし「我々の見解と路線に変化はあり得ない」と述べた。非核化の要求や非武装地帯(DMZ)の地雷爆発事故に関連した対話の提案とは関係なく、従来の路線を続けていく考えを示したものとみられる。

これに先立ち韓米当局は3日午前6時30分ごろ、北朝鮮の元山(ウォンサン)一帯から東海上に向けて発射された弾道ミサイル1発を探知した。韓国軍の合同参謀本部は飛行距離を700キロ以上と評価し、日本の防衛省は約680キロ飛行して日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したと発表した。北朝鮮が主張した飛行距離は1000キロだ。

韓国国防部の当局者はこの日、「わが軍は最近相次いでいる北のミサイル発射を準備段階から綿密に監視し、発射直後にミサイルを探知・追跡するとともに、発射地点を正確に特定した」とし「北が最近発射したミサイルは、韓米が保有する防衛資産によって十分に探知・迎撃が可能な水準と評価している」と述べた。韓国国防部が北朝鮮の弾道ミサイル発射について見解を示したのは4月19日以来およそ6カ月ぶり。

北朝鮮は武力誇示とともに韓国との対話にも繰り返し線を引いている。金与正(キム・ヨジョン)労働党総務部長は2日の談話で「いかなる形であれ、韓国と関わったり相手にしたりすることのできるわずかな空間や余地も許さない」と述べ、李在明(イ・ジェミョン)大統領の意思疎通の提案を一蹴した。統一研究院のホン・ミン研究委員は「地雷爆発事故に関する謝罪や『国境線の要塞化』中止の要求には応じないまま、ミサイル能力と探知能力の差を前面に出し、局面を変えようとする効果を狙ったものだ」と分析した。

2026/10/05 07:42
https://japanese.joins.com/JArticle/355847

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