ハイト眞露、キリンビールを韓国で生産…アジア初の技術提携

投稿者: | 2026年10月13日

ハイト眞露が輸入・流通を担ってきた日本のキリンビールを韓国国内で生産する。ビールの品質管理が厳格なキリンが、アジアで外部企業と技術提携を結び生産する初のケースだ。

ハイト眞露は8日、京畿道竜仁市のハイト眞露統合研究所で記者懇談会を開き、このように明らかにした。ハイト眞露は日本のキリンと技術提携協定に向けたMOU(業務協約)を7月に締結し、今月第1週から「キリン一番搾り」の缶製品をハイト眞露全州工場で生産し、出荷を始めた。既存製品がなくなった後、コンビニエンスストアなどの流通チャネルで購入できる見通しだ。同社側は、韓国国内で生産されたキリン製品のデザインや味などは従来と同じだが、流通時間を短縮し、従来より新鮮な製品を提供できるようになると説明した。

韓国酒類業界1位のハイト眞露は、2004年から日本を代表するビールメーカー、キリンのビールを輸入・流通させてきた。今回は両社の協力が技術提携の段階にまで拡大した形だ。ハイト眞露は、麦芽の最初の搾り汁だけを使ってビールを造る製法を用いる「一番搾り」に使われる「キリン酵母」の提供を直接受け、日本のキリンの技術陣が1年以上にわたり全州工場で原料から工程、品質管理基準まで設定したと明らかにした。韓国国内での初期生産量は約150万リットル(500ミリリットル缶300万本)で、来年までに全販売量の75%程度を生産する予定だ。現在、韓国国内でハイト眞露はキリンの瓶、缶、生ビールを流通させており、全販売量の75%を占める缶製品から生産に入る。

韓日を代表する酒類会社による今回の協力の背景には、日本ビールの人気上昇がある。韓国国内の輸入ビール市場は2018年に販売量がピークに達した後、減少傾向にある。最近5年(2020~2025年)は年平均約3%ずつ減少し、ここから日本ビールを除くと年平均の減少率は12%に拡大する。一方、2020年から2025年まで日本からの輸入ビール市場は年平均72%成長した。特に「キリン一番搾り」は昨年、過去最高の販売量を達成した。2020年から今年までの年平均販売成長率は82.4%に達する。

このため、韓国国内市場での供給安定に向けた両社の協力の必要性が高まった。キリンが韓国生産を決めた背景について、ハイト眞露のクォン・グァンジョ・プレミアム圏域長は「収益性よりも安定供給の確保に重点を置いた決定だ」とした上で、「日本国内と海外市場の需要増により、韓国向け供給に多少の制約があった。ハイト眞露の生産技術力が十分だとの判断に基づき、ライセンス協約を締結した」と述べた。

ハイト眞露としては、従来は日本で生産され韓国市場に流通するまで1カ月かかっていた時間が1~2週間に短縮され、物流費を削減できるほか、今後は共同技術開発や新製品開発など追加協力の可能性にも期待している。

韓国国内の焼酎市場でシェアが60%を超える圧倒的1位企業でありながら、ビールのシェア回復が課題とされるハイト眞露の新たな勝負手だとの見方も出ている。ハイト眞露は2000年代までビール「ハイト」で市場をリードしたが、2010年代に入ってOBビールの「カス」にビール首位の座を譲り、現在も2位にとどまっている。

ハイト眞露のチャン・インソプ代表は「当社の代表的な輸入ビールブランド『キリン一番搾り』の韓国国内生産は、過去20年間、キリンとの相互信頼関係を基盤に築いてきたビジネスモデルが結実する瞬間だ」とし、「今回の技術協定締結を契機に、両社の協業は単なる流通パートナーシップを超え、技術と品質を共に作り上げていく未来の戦略的関係へと発展するだろう」と述べた。

2026/10/12 18:16
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/10/12/2026101280202.html

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