家畜のウイルスが初めて人に感染…フランスで60代男性が死亡

投稿者: | 2026年10月23日

これまで家畜からしか検出されていなかったシャモンダ(Shamonda)ウイルスの人への感染例が、フランスで初めて確認された。感染者は今月初めに死亡したが、フランス当局は、現時点で一般市民への健康上のリスクは確認されていないと明らかにした。

22日(現地時間)、AFP通信やロイター通信などによると、フランス保健省と農業省は同日、共同声明で、フランス東部でシャモンダウイルスに感染した患者1人が確認されたと発表した。

 この患者は重い病気のため、リヨンの病院で治療を受けていたが、今月初めに死亡した。地元紙「ル・プログレ」は、死亡したのはリヨン地域に住む60代の男性だったと報じた。

フランス当局は、患者は免疫力が著しく低下した状態にあり、死亡前に現れた神経学的合併症がシャモンダウイルスへの感染と関連していた可能性が非常に高いと説明した。ただし、正確な感染経路や死亡への影響などを確認するための調査は現在も続いている。

当局は、患者がフランス東部でウイルスを保有する吸血性昆虫に刺されて感染した可能性が高いとみている。この地域では今年の春から夏にかけて、家畜の間でシャモンダウイルスが流行したとされる。

フランス政府は、今回の感染は重い病気によって免疫力が著しく低下した患者に起きた例外的な事例とみられるとし、現時点で一般市民への健康上のリスクは確認されていないと強調した。

世界保健機関(WHO)も、フランス当局と緊密に連絡を取っているとし、「現在得られている情報と、類似ウイルスの伝播特性に関する知見を考慮すると、人への感染は1例のみであり、現時点でさらなる感染拡大の可能性は低い」と明らかにした。

フランス当局は、WHOと欧州疾病予防管理センター(ECDC)に今回の事例を報告し、臨床・生物学・疫学的な調査を続けている。

シャモンダウイルスは、「ヌカカ」と呼ばれる小さな吸血性昆虫を介して伝播するウイルスで、主に牛から検出される。馬やアルパカ、羊、ヤギなどでも感染例が報告されている。

感染した家畜には下痢や食欲不振、無気力などの症状が現れ、一部の牛では乳量が大幅に減少した例も確認された。

このウイルスは1960年代半ばにナイジェリアで初めて確認され、アフリカの一部地域や日本などで牛の感染例が報告された。

欧州では今年7月、ドイツ南部とスイス、フランス東部の牛を対象としたゲノム検査で初めて検出された。その後、オーストリアやベルギー、アイルランド、イタリア、オランダ、スペインなど、欧州14カ国に感染が拡大したと伝えられている。

シャモンダウイルスはこれまで人には感染しないと考えられており、今回の事例が世界で初めて公式に確認された人への感染例となった。

2026/10/23 06:42
https://japanese.joins.com/JArticle/356707

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)