韓国与党・共に民主党による政治的かつ度が過ぎる「親日」批判【8月18日付社説】

投稿者: | 2025年8月18日

 韓国与党・共に民主党の金炳基(キム・ビョンギ)院内代表は独立記念館の金亨錫(キム・ヒョンソク)館長の光復節80周年の式辞について「独立運動を否定する売国」と主張し、政府に金亨錫館長の罷免を要求した。金亨錫館長は式辞で「光復を世界史的な観点から見れば、第2次世界大戦における連合国の勝利で得られたプレゼントだ」と語ったが、これを与党は問題視している。金炳基院内代表は「(金亨錫館長は)虚言をほざき、抗日独立闘争を侮辱した」「こんな人物に国民の税金を1ウォンたりとも支払うことはできない」と主張した。

 金亨錫館長の式辞全体を読むと、金炳基院内代表の非難は行き過ぎだとすぐわかる。金亨錫館長は世界史的な見方に加え、「抗日独立戦争の勝利で光復を勝ち取った」とする民族史的な観点から3・1運動、臨時政府、尹奉吉(ユン・ボンギル)義挙などの事例を紹介した。自主的な独立闘争を前面に出すべき独立記念館長の式辞としては多少違和感もあるが、「親日」「売国」「虚言」などと言うほどのものでもない。先烈による独立闘争は否定できないが、連合国の勝利によって解放されたという結果も同じく否定できない歴史だ。

 しかし共に民主党は一層攻勢を強めている。同党のムン・グムジュ院内報道官は今回の問題とは関係のない朴宣映(パク・ソンヨン)真実和解委員長、安昌浩(アン・チャンホ)国家人権委員長、朴枝香(パク・チヒャン)東北アジア歴史財団理事長らに対し「ニューライトの親日歴史わい曲勢力は直ちに去就を決めろ」と主張した。前政権が任命した保守系の人物に「親日」のレッテルを貼ることで辞任させ、政権の意向に沿った学者や民弁の弁護士らにこれらの地位を与えるため難癖をつけているのだ。

 光復節記念式典で曺国(チョ・グク)元議員と尹美香(ユン・ミヒャン)元議員を批判した安哲秀(アン・チョルス)議員に対しても共に民主党は「親日独裁の後裔」と批判し、「(野党)国民の力を完全に清算する」と脅迫した。親日攻勢で国を分裂させ、国力を消耗した文在寅(ムン・ジェイン)政権を踏襲したいのだろうか。光復から80年を迎えた今、日帝植民地時代を経験した世代はもはや残っていない。国民1人当たりGDPが日本を上回って2年が過ぎ、大韓民国から882万人の国民が昨年日本を訪問した。23日には李在明(イ・ジェミョン)大統領が日本の石破茂首相と首脳会談を行う。韓日両国の立場も世の中も完全に変わった。この現実の中で親日や売国論争が国民にとって何の意味があるか、共に民主党にはぜひ説明してもらいたい。

2025/08/18 10:40
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/08/18/2025081880041.html

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