日本は「ペッパーミル」パフォーマンスも注意…韓国野球が品格を失った理由

投稿者: | 2026年7月3日

2023年3月、日本高校野球の象徴である甲子園で開催された春の選抜高校野球大会。東北高校のある選手が相手の失策で出塁した後、自分たちのベンチに向かってペッパーミル(胡椒挽き)パフォーマンスをした。同年のワールドベースボールクラシック(WBC)で優勝した日本代表チームが流行らせたポーズで、ペッパーミルをひねるような動作をする。メジャーリーガーの大谷翔平がしたことで国民的な話題になった。

しかし日本の高校野球はこれを黙過しなかった。一塁の塁審がこの選手を注意した。相手の失策で出塁した状況でパフォーマンスをするのは相手を侮辱する行為として映りかねないという理由だった。スポーツは相手に対する尊重と謙虚さを学ぶ教育の場という、日本の高校野球の文化とも深く結びついている。実際、甲子園の留意事項にはグラウンドへの唾吐き行為や残った水をまく行為だけでなく、試合中に喜びを過度に表現する「ガッツポーズ」なども控えるよう定められている。グラウンド上での「品格」がいかに厳しく求められているかを示す場面だ。

 培材高校野球部の「5・18(光州民主化運動)侮辱」かけ声をきっかけに、学生選手への教育を強化するべきという指摘が出ている。培材高校は先月29日、青竜旗全国高校野球選手権大会で光州第一高校に向かって『スターバックスに行こう』などと叫び、全国大会6カ月間出場停止という重い懲戒処分を受けた。

米国や日本では学生選手がグラウンド上で守るべき言動の基準が比較的厳しい。米国では州ごとの高校体育協会を通じて『学生選手行動綱領』を制定・運用している。学生選手が人種・性別・民族的背景を理由とするヘイトスピーチ、侮辱、暴力といったコミュニティの価値を損なう行動をした場合、実力や成績に関係なくグラウンドから退場させられたり出場制限を受けたりする。2021年、カリフォルニア州では高校バスケットの決勝戦の後、コロナド高校の選手らがラテン系の生徒が大半を占める相手チームに向かってトルティーヤを投げつけたため優勝タイトルが剥奪され、スポーツマンシップや人種・文化感受性教育の受講命令を受けた。

競技力とともに学業も求められる米国や日本では学生選手がコミュニティの価値や歴史を学ぶ機会が韓国よりも多い。米国では大学進学後に選手活動を続けるためには、高校時代に全米大学体育協会(NCAA)が承認した必須16科目を履修しなければならないが、この中には米国史・世界史などを含む社会科2年以上が含まれている。日本では科目ごとに赤点を取れば補習や追試を求められるケースが多い。

一方、韓国は品行や学業を管理する基準が比較的緩い方だ。大韓野球ソフトボール協会(KBSA)の青竜旗高校野球大会の運営規定には、相手チームへの野次や水をまく行為など過度な応援やパフォーマンスを制裁の対象と定めているが、これは試合進行のための最小限の統制に近い。

今大会に参加した高校3年生の子を持つ保護者のリュさん(50)は「現場で過度な応援やパフォーマンスがあっても審判や監督が口頭で注意するだけ」とし「懲戒処分が入試やプロ入りの際に大きな障害となり、審判も保護者からの法的訴訟に巻き込まれるおそれがあるため、構造的に懲戒にまでつながりにくい仕組みになっている」と話した。

野球部に所属する小学5年生の子を持つクァクさん(38)も「韓国リトル野球連盟の試合進行規定を見ても『野次の禁止』『礼儀を守る』などというあいまいな規定しかなく、生徒の人間性教育は監督の裁量に任されている」と指摘した。学校体育振興法は高校の学生選手が国語、英語、社会などで学年全体の平均点数の30%を超えるよう定めているが、満たない場合でもオンラインの補習授業を履修すれば出場制限を解除できる。

京仁教育大学のパク・ジュヒョン教授は「現行の学生選手の最低学力基準や大会の出場規定は一次元的なアプローチにとどまっていて、選手の社会的責任感や倫理意識を教育できていないのが現実」とし「学校スポーツが単に入試やプロ入りのための手段ではなく、民主市民を養成するための教育の一環ととらえ、各種制度の運営方式や規定など、スポーツ教育体系全般を見直すべき時期だ」と述べた。

2026/07/03 15:08
https://japanese.joins.com/JArticle/351513

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