「フォークランドは我々の領土」横断幕を掲げたアルゼンチン代表、決勝戦控えFIFA懲戒危機

投稿者: | 2026年7月17日

北中米ワールドカップ(W杯)決勝進出を決めたアルゼンチン代表が、準決勝で勝利した後に見せた政治的セレブレーションのため、国際サッカー連盟(FIFA)から処分を受ける危機を迎えている。
 英BBCは17日(日本時間)、「FIFAはイングランドとの準決勝後にフォークランド諸島(アルゼンチン名:マルビナス諸島)の領有権を主張する横断幕を掲げたアルゼンチン選手団に対し、懲戒処分の対象になるかどうかの検討に入った」と報じた。

アルゼンチン代表は前日、米アトランタで行われたW杯準決勝でイングランド代表に2-1で劇的な逆転勝利を収めた。しかし試合後、アルゼンチンの選手らがピッチ上で「マルビナスはアルゼンチンの領土(Las Malvinas son Argentinas)」と書かれた横断幕を広げて勝利を祝い、問題が生じた。

「マルビナス」はフォークランド諸島のアルゼンチン側の名称だ。南西大西洋に位置する英国の海外領土フォークランド諸島は、現在、英国とアルゼンチンの間で主権をめぐる紛争が続いている地域だ。アルゼンチンと英国は1982年にこの諸島をめぐり戦争をし、アルゼンチン兵649人と英国兵255人が戦死した末、アルゼンチンが降伏した。

FIFAの報道官は声明で「通常の手続きに沿って独立した懲戒委員会が現在、試合の報告書を評価中で、関連するすべての状況を考慮した上で、FIFA懲戒規定に基づく後続措置をを決定する」と明らかにした。

FIFAは政治的、侮辱的、人種差別的な内容を含む横断幕、旗、ビラ、衣類などのスタジアム持ち込みを禁止している。アルゼンチンサッカー協会(AFA)は2014年ブラジルW杯を控えて行われたスロベニア代表との親善試合でも同じような横断幕を掲げ、FIFAから2万ポンド(約400万円)の罰金処分を受けた。当時FIFAは該当行為が「政治的行為の禁止」と「チームの不適切な品行」に関する規定に違反したと判断した。

一方、英国政府はFIFAに調査を求めた。ピーター・カイル・ビジネス・通商相はスカイニュースのインタビューで、「(アルゼンチンの選手が横断幕を掲げたことは)全く不適切」とし「政治はサッカーと切り離されるべきであり、それがW杯の明確な原則だ。結果はもうFIFAの決定にかかっている。FIFAがこの問題を精査するべき」と述べた。

キア・スターマー英首相の報道官は「FIFAに委ねられた問題」としながらも、カイル通商相の見解を支持すると答えた。報道官は「W杯は我々のものではないかもしれないが、フォークランド諸島は間違いなく我々の領土」とし「我々の立場に変わりはない。自決権は諸島の住民にあり、フォークランドに対する我々の約束は永遠に揺るがない」と話した。

英国は95%以上が圧倒的に英国領を支持した1986年と2013年の住民投票の結果を、フォークランド住民の自決権に基づく英国領維持の根拠としている。英下院第3党の自由民主党のエド・デイヴィー党首は、横断幕を掲げたアルゼンチン選手の決勝戦出場を禁止するべきだとも主張した。デイヴィー党首はX(旧ツイッター)に「2024年にスペイン代表のロドリとアルバロ・モラタが『ジブラルタルはスペインだ』と主張して1試合出場停止処分を受けたのは正しかった。今回『フォークランドはアルゼンチンのもの』として祝ったアルゼンチンの選手らが出場停止処分を受けるべき」と投稿した。

ユーロ2024の決勝でスペインがイングランドを破って優勝した後、マドリードで行われた優勝祝賀会でスペインのモラタとロドリは「ジブラルタルはスペインの領土」と叫び、欧州サッカー連盟(UEFA)から1試合出場停止処分を受けた。ジブラルタルはスペインが18世紀に英国に割譲したが、返還を求めている英国領だ。

2026/07/17 11:57
https://japanese.joins.com/JArticle/352163

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