人工知能(AI)サーバーが触発したメモリー供給不足が自動車産業に拡散している。自動運転とソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)の拡散で車に搭載されるメモリー半導体も急速に増えており、世界の自動車メーカーが供給網管理に出た。
半導体・自動車業界によると、サムスン電子とSKハイニックス、マイクロンなど主要メモリーメーカーはAIサーバー用広帯域メモリー(HBM)と企業用DRAM生産の割合を増やしている。AIサーバー市場がメモリー需要を急速に吸収し汎用DRAMとNAND型フラッシュ供給もますます厳しくなる様相だ。市場ではこうした流れが続く場合、車載用メモリー需給にも影響を及ぼす可能性が大きいとみている。
過去に車載用メモリー半導体は主にナビゲーションとオーディオなどインフォテインメントシステムに使われた。だが最近では先進運転支援システム(ADAS)、デジタルパネル、車両用AI、自動運転コンピュータ、車両用基本ソフト(OS)など活用範囲が大きく広がった。複数台のカメラとレーダー、ライダが収集したデータをリアルタイムで処理し、無線ソフトウエアアップデートを通じて車両の機能を持続的に改善するには高容量DRAMとNAND型フラッシュが必須だ。業界は先端ADASを搭載した車両のメモリー容量が既存の車両より2~4倍に増えるとみている。
市場も早く拡大している。市場調査機関IMARCグループは世界の車載用メモリー市場が昨年の75億ドルから2034年には192億ドルと2.5倍以上成長すると予想した。AIサーバーがHBM需要を牽引したとすれば、これからはSDVと自動運転車が車載用DRAMとNAND型フラッシュ需要を牽引するもうひとつの成長軸になると分析される。
これに伴い、メモリー供給網をめぐる競争も激しくなっている。マイクロンは最近クアルコムとサムスン電子子会社のハーマン、デンソー、現代モービスなどと戦略的顧客協約を締結した。米フォードとゼネラルモーターズ(GM)ともメモリー長期供給契約を結ぶなど主要自動車メーカーや部品メーカーとの協力を強化している。AIサーバー用メモリー供給が優先的に行われている状況で自動車業界も長期供給契約を通じて安定的に量を確保しようとしているのだ。
自動車メーカーも供給網管理にスピードを出している。現代自動車グループは「世界的メモリー供給不足と価格上昇など市場環境は容易でないが世界的半導体企業と戦略的協力を強化してネットワークを拡大し積極的に対応している」と明らかにした。ルノーコリアも「半導体部品はグループ次元のグローバルソーシング体系を通じて調達している」と説明した。
メモリー企業も車両用市場攻略を強化している。サムスン電子はLPDDR5Xと車両用UFS製品群を拡大しており、年末にはオンデバイスAIに最適化した車両用UFS5.0量産に入る予定だ。SKハイニックスも高い信頼性を持つ車両用DRAMと次世代低電力メモリー開発にスピードを出している。
半導体業界関係者は「もうビッグテックだけでなくドイツと日本の世界的自動車メーカーもメモリーをまず確保するために長期契約と供給網管理に積極的に進んでいる。AIサーバーと自動車が同時にメモリーを必要とする時代になり供給網先取り競争はさらに激しくなるだろう」と話した。
2026/07/26 13:26
https://japanese.joins.com/JArticle/352554