TSMC、「水の天国」熊本と送電網を備えた高雄を選択…着工3年で稼働

投稿者: | 2026年8月4日

 阿蘇山から湧き出る豊富な地下水と、周辺の原発が供給する安定した電力、そこに数十年にわたり築き上げてきた半導体産業のエコシステム(生態系)。日本が世界最大の半導体受託生産企業(ファウンドリ)である台湾のTSMCを熊本に誘致するために掲げた立地競争力だ。しかし、それがすべてではなかった。日本は中央政府と地方自治体が一体となって腕まくりをし、TSMCが求める工場建設のスピードに合わせた。農地だった敷地の用途変更はわずか4カ月で片付け、豊富な水と電力を引き込んで使えるインフラも超高速で整備した。おかげでTSMC熊本工場は、2022年4月の着工からわずか2年8カ月後の2024年末に稼働を開始した。

 台湾南部の高雄で建設が進む最新のTSMC工場も同様だ。ここでは世界最先端技術の2ナノメートルプロセスの半導体工場5棟が建設されている。このうち最初の工場(P1)は、2022年8月の着工からわずか3年2カ月後の昨年第4四半期に生産に突入した。台湾政府は既存の製油所敷地を半導体団地へ転換し、超高圧の送・変電網や再生水インフラを活用できるようにした。また、数年かかる環境影響評価を1カ月半で終わらせ、TSMCの工場建設計画発表から9カ月で着工に至った。

 韓国政府が6月末に発表した「3大メガプロジェクト」の一つである西南圏半導体クラスターの成功条件を探るため、最近、TSMCが進出した日本の熊本と台湾の高雄の現場を訪ねた。現場で目にしたTSMCの工場群は、「大規模な用水」「安定した電力供給」「強力な産業エコシステム」という、半導体工場に不可欠な三つの立地条件を備えていた。そこに政府と自治体が企業の日程に合わせてインフラを構築し、許認可はそれ以上に早い「速戦即決」で解決した。

 7月20日、台湾メディアは「TSMCが政府との緊密な協力のもと、今後5年間で工場をさらに25棟建設する計画だ」と報じた。人工知能(AI)時代における半導体需要の爆発的な増加に対し、TSMCが類を見ないスピード戦で対応に乗り出した格好だ。半導体業界のある幹部は「世界各国が半導体工場の誘致に拍車をかけているだけに、韓国政府も急いで基盤を整えて約束の実行に乗り出してこそ、西南圏クラスターは成功できる」とし、「もはやボールは政府に渡された」と語った。

2026/08/04 06:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/08/03/2026080380115.html

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