【アジア大会】女子サッカー「南北対決」…「どちらがゴールを決めても拍手」

投稿者: | 2026年9月22日

 「朝鮮が勝つ」(在日コリアンの父子)

 「どちらがゴールを決めても、拍手を送るつもりだ」(在日コリアンの夫婦)

 「勝ち負けは重要ではない。けがだけはしないでほしい」(在日コリアンの事業家)

 21日、静岡県袋井市の静岡スタジアム・エコパで行われた2026年愛知・名古屋アジア大会女子サッカーF組第3戦、韓国対北朝鮮の試合を観戦するためにスタジアムを訪れた在日コリアンの思いはさまざまだった。

 在日本朝鮮人総連合会(総連)系の在日コリアンは、赤いユニフォームに加え、「必勝、朝鮮」などと書かれたおそろいのTシャツまで着用し、北朝鮮チームを組織的に応援するための準備を整えてきた。息子と一緒に東京から新幹線でやって来た在日コリアン3世の父親は、「応援団が1000人以上来るだろう。朝鮮が3-0で勝つだろう」と豪快に語った。ラグビーをやっていたという大学生の息子は「本当にそうかな」とでも言いたげな表情で、照れくさそうに笑った。

 北朝鮮女子サッカーチームを応援するために、大太鼓も持ち込まれた。明るい笑顔をみせる青年は、「大きな音で選手たちを励ますために、太鼓を5個持ってきた。選手たちは太鼓の音を聞いて元気が出るだろう」と述べた。

 妻が韓服のチョゴリを美しく着こなし、夫が「COREA」の文字入りTシャツを着た夫婦もいた。隣の滋賀県から車で3時間ほどかけてやって来たという夫婦の国籍は、韓国(妻)と朝鮮(夫)に分かれていた。

 しかし、離れられないかのように寄り添う2人は、どちらを応援するのかという質問に、「私たちは統一を愛している」と答えた。韓国チームがゴールを決めたらどうするのか。2人は「もちろん拍手で激励する」と語った。

 韓国女子サッカーチームを応援するために集まった在日コリアンも70人ほどいたが、南北をあえて分けて応援しようという気持ち自体はなかった。東京で事業を営むキム・ダルボム代表は、「勝ち負けなんて重要ではない。私たちの娘たちが一生懸命プレーし、けがだけはしないでほしい」と願った。

 この日、「必勝、朝鮮」と書かれたTシャツを着た娘と一緒にスタジアムを訪れた母親は、20日夜にテレビで観戦したアジア大会バスケットボール決勝の韓日戦で、韓国が勝利したことへの感動を語った。彼女は「韓国は本当に素晴らしいプレーをみせ、私も一生懸命応援した。南北ではなく、私たちの民族が大切だ」と述べた。

 この日の試合は、観客数が約2000人にとどまる小規模なものだった。日本人の観客よりも、南北の選手たちを応援しに来た在日コリアンの姿が目立ち、収容人数5万人のスタジアムの客席をわずかながら埋めていた。そうした人たちが東京から、滋賀県から、名古屋から、遠路はるばる訪れた理由は何だろうか。コリアンというルーツのためではないかと考えてみる。

2026/09/21 19:18
https://japan.hani.co.kr/arti/culture/57243.html

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