名古屋アジア大会:朝鮮総連関係者が「KOREA ARMY」Tシャツ着て「北朝鮮の応援に来た」

投稿者: | 2026年9月22日

 「勝て、朝鮮」と書かれた真っ赤なTシャツを着た中年の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)関係者が突然、左袖をまくった。すると、太極旗(韓国国旗)が見えた。驚いたことに、彼は北朝鮮応援Tシャツの下に「KOREA ARMY」(大韓民国陸軍)と書かれたTシャツ=通称:「R.O.K.A(ロカ)Tシャツ」=を着ていたのだ。そして、「朝鮮(北朝鮮)を応援しに来ましたが、心の中では両方応援しています。本音としては、今日は引き分けだといいですね」と言った。

 21日、愛知・名古屋アジア大会で初の南北対決となった静岡県袋井市のエコパスタジアム。女子サッカーF組のグループステージ第3戦で対戦した韓国と北朝鮮は1-1で引き分けた。前半36分に北朝鮮のチェ・ウンヨンが先制ゴールを決めたが、後半が始まってすぐに韓国のユン・スジョンがペナルティボックス内から右足でシュートを決めて同点とした。両チームとも2勝1分になったが、得失点差で上回る北朝鮮が組1位、韓国が組2位でノックアウトステージ(ベスト8)に進出した。

 両チームは3年前の杭州アジア大会時、激しいタックルや口論が飛び交う中で対戦した。しかし、この日はムードが全く違っていた。両チームの選手たちは不必要なタックルをすることなく、試合外でもほとんど接触しなかった。

 応援席のムードも同じだった。朝鮮総連系の大学生たちをはじめ、北朝鮮の応援団がゴール裏に集まっていたが、先に行われたグループステージ第1戦では約1000人がサッカー場に来たのに比べ、この日は約300人止まりだった。彼らは「必勝 朝鮮」「我々の度胸を見せてやろう」などと声を上げ、歌を歌いながら北朝鮮の選手たちを応援した。韓国の選手たちにブーイングを浴びせる様子は見られなかった。

 こうした状況は、北朝鮮が韓国に対して最近「統一」「一つの民族」といった概念をアピールせず、別個に扱う基本路線が影響しているものと見られる。応援団の関係者たちは「朝鮮総連系の学校に通う生徒の大多数が事実上の日本人としてアイデンティティーを持っていることも一因だ」と語った。「ただ朝鮮総連系の学校に通っているから、北朝鮮が『我がチーム』となっていて、それで応援しに来たのだ」という声もあった。

2026/09/22 11:55
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