韓国国立中央博物館の「文化財コスプレ」が全国規模イベントに

投稿者: | 2026年9月28日

 大韓帝国の国璽(こくじ=国の象徴として公文書に押す印)が二本足で歩いて現れ、金銅半跏思惟像はステージ上で「セルフ回転」をした。細長い青銅器時代の石剣がちょこちょこと歩いてランウェイに現れたかと思ったら、青い鯉は床に寝転がってピチピチと跳ねた。

 19日午後、ソウル市竜山区の韓国国立中央博物館「開かれた広場」で行われた「国立中央博物館扮装(ふんそう)遊び」決勝の様子だ。2024年に「国立中央博物館は生きている」という企画の一環として始まった文化財コスプレ・イベントがMZ世代の間で爆発的な反響を呼び、今年初めて全国規模のイベントとして拡大して開催された。

 計275チームが参加し、地域予選を勝ち抜いた25チームが同日の決勝ステージに立った。参加者たちは聖徳大王神鐘や騎馬人物形土器などさまざまな文化財に扮(ふん)してパフォーマンスを繰り広げた。コスプレをした人々がランウェイに登場するたびに、客席から拍手喝采(かっさい)が巻き起こった。

 会社員4人からなる「国璽に足が生えた?」チームは、1897年に高宗が大韓帝国の成立を宣布した際に作った国璽「制誥之宝」をユーモラスに表現した。日本統治時代に日本に持ち出され、光復(1945年の植民地支配からの解放)直後に戻ってきた国璽の受難史を全身で表現した彼らは、「コスプレの準備をする過程で、海外に持ち出されてまだ戻ってきていない数多くの韓国の文化財について知った」と語った。元バスケットボール選手でモデルのイ・ヘジョンさんは青銅器時代の「磨製石剣」に扮し、腕を上にまっすぐ伸ばしたまま小走りでステージを闊歩した。

 イベントを見に来た人々は「開かれた広場」の階段を埋め尽くした。事前申し込みの2000人の他にも約1000人がレッドカーペットの周りに座り、計約3000人がイベントを楽しんだ。

 栄誉ある大賞は「白磁鯉型硯滴(水差し)」に扮したチョン・ウンスルさんに贈られた。全身タイツに直接アクリル絵の具を塗り、ヒレや鱗(うろこ)まで描き込んだチョン・ウンスルさんは床に寝転がって鯉が跳ねる様子をリアルに再現した。看護学科の4年生で、「大学生活の最後を意義深いものにしようと思ってチャレンジした。ステージに立つことで多くの勇気と力をもらった」と感想を語った。

 国立中央博物館の兪弘濬(ユ・ホンジュン)館長は「『扮装遊び』を通じて展示施設に閉じ込められていた文化財がよみがえった。そして、参加者たちが創意工夫や想像力を発揮できる独創的なフェスティバルとして定着した。来年はさらに盛大なイベントを準備したい」と語った。

2026/09/28 08:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/09/27/2026092780028.html

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