「AIがPSYやBTSの楽曲も無断学習」…1曲当たり15万ドルの訴訟戦

投稿者: | 2026年10月29日

米国の音楽生成人工知能(AI)企業スーノがPSYとBTS(防弾少年団)などの楽曲を許諾なくAI学習に使ったという疑惑が米国の訴訟資料で確認された。米ユニバーサルとソニー系列のレコード会社が先月スーノを相手取り著作権侵害訴訟を起こし米マサチューセッツ連邦地裁に提出した著作権侵害録音物リストを分析した結果だ。

ユニバーサルとソニーが著作権侵害を受けたと主張した楽曲は6万202曲で、この中にはPSYの『江南スタイル』と『ジェントルマン』、BTS参加曲『Bad Decisions』『Waste It On Me』が含まれている。BTSが参加した2曲はそれぞれベニー・ブランコとスヌープ・ドッグ、スティーブ・アオキとのコラボ曲だ。また、2NE1が参加したウィル・アイ・アムの『Gettin’ Dumb』も確認された。

 スーノを相手取った訴訟は2024年6月にユニバーサル、ソニー、ワーナーのレコード会社大手3社が原告となり始まった。その後ワーナーはスーノと合意に至り、ユニバーサルとソニーは先月追加訴訟を提起した。著作権侵害1曲当たり15万ドル(約2366万円)の支払いを求めた訴訟だ。その上で1882ページにわたり6万曲以上の著作権侵害リストを提出した。このリストは米国民事訴訟の証拠開始手続きに基づきユニバーサルとソニーがスーノのソースコードと学習資料を閲覧して作成した資料だ。

このリストに掲載された6万曲以上がスーノが学習に利用した楽曲すべてを意味するものではない。ユニバーサルとソニーが米国内著作権を持っていたり、独占的に管理する楽曲だけ収録されている。例えばPSYサイの『江南スタイル』も過去にYGが韓日を除く地域の音楽ソフト流通契約をユニバーサルと結んで今回の訴訟に含まれた。スーノは20日に裁判所に提出した答弁書で、YT-DLPというプログラムを利用してユーチューブからAI学習用のオーディオデータをダウンロードしたという事実を認めた。また、ダウンロードした音楽ファイルはユーチューブを含め全体で数千万件に上ると明らかにしたが、スーノはAI学習自体は「公正な利用」と主張している。

スーノがAI学習に利用したK-POP音楽はBTS、PSYのほかにもある可能性が大きい。だが韓国のレコード会社が直接訴訟をするまではAI企業がどれだけ多くの韓国曲をAI学習に利用したのか確認するのは容易でない。

韓国のレコード会社や芸能事務所などの対応はまだまったくない状態だ。韓国音楽の著作財産権を管理する韓国音楽著作権協会は27日、「相当数の音楽著作物がAI学習に利用された可能性があるとみている。必要な場合、音楽著作者の権利保護に向け法的措置に乗り出すことも考慮している」と明らかにした。

著作権者許諾のないAI学習のため米国を中心に世界各地で訴訟が起こされている。エルビス・プレスリーの代表曲を管理するオーセンティック・ブランズ・グループなどは23日にAI企業アンソロピックがプレスリーの曲を無断で学習したとして著作権侵害訴訟を提起した。

ドイツ音楽著作権団体(GEMA)はスーノがドイツの楽曲を無断で学習したという訴訟を提起し、7月の1審判決でほぼ勝訴した。ドイツの裁判所は、AI学習は公正な利用というスーノの主張を認めなかった。GEMAはまた、オープンAIを相手取りドイツの楽曲の歌詞を無断で学習したという訴訟も提起したが、昨年11月の1審判決でドイツの裁判所はGEMAの主張をほとんど認めた。

2026/10/29 09:10
https://japanese.joins.com/JArticle/356950

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