毎年数十万人の人々で賑わうソウル世界花火祭りを控えて「特等席」を確保しようとする競争とあわせて宿泊や食事などの料金も同時に高まっている。
これに対してソウル市は永登浦(ヨンドゥンポ)・麻浦(マポ)・竜山(ヨンサン)各区内の漢江(ハンガン)沿いのホテルを中心に自治区と合同で違法営業行為を点検すると30日、明らかにした。今回の点検は花火祭りを控えていわゆる「花火ビュー」を前面に出したホテルの不当な料金を防ぐために用意された。
来月5日、ソウル漢江公園一帯でハンファ主催によるソウル世界花火祭りが開催される。午後7時の開幕式を始め、麻浦大橋から漢江鉄橋まで日本チームと米国チームの華やかな花火ショーが続く予定だ。
これに合わせて花火祭りの「特等席」として知られている近隣のホテルの当日の高層客室はすでにほぼ満室を記録している。
花火祭り当日、汝矣島に位置するあるホテルの漢江展望スイート客室の宿泊料金は税金を含めて300万ウォン(約32万6000円)を軽く超えた。他の客室も普段週末1泊の宿泊価格60万ウォン台よりも1.5~2倍程高い料金設定となっている。
この外、ソウル世界花火祭りの公式観覧席16万5000ウォンのチケットを追加料金(チップ)を加えて取り引きする掲示物もよく目にする。オンラインコミュニティや中古取引プラットフォーム「タングンマーケット」などにはお金と引き換えてに早朝からの席取りを提案したり、漢江周辺の建物屋上を貸すというものまで登場した。
9月初めから、ある中古取引プラットフォームでは花火祭りを検索すると漢江の見えるホテル宿泊券、「花火ビュー」レストランディナーの座席に対する譲渡掲示物が数百件投稿されている。
竜山区のあるホテルの「花火ビュー」客室1泊とディナービュッフェ2人などが含まれた76万ウォン相当のパッケージ商品は中古取引サイトでは120万ウォンで取り引きされている。通常価格よりも1.5倍ほど高い。
展望の良い飲食店も事情は似ていた。ソウル汝矣島内の高層レストランの場合、花火祭りを見ることができるディナーパッケージ2人分の価格は当初の金額である75万ウォンよりも24万ウォン高い99万ウォンで取り引きされている。
これに対してソウル市は自治区とともに行事場所周辺ホテルの違法営業行為点検で、宿泊料金掲示義務・順守可否などを重点的に確認する予定だ。
公衆衛生管理法によると、宿泊営業者は接客カウンターに宿泊料金表を掲示しなくてはならず、掲示された宿泊料金を順守しなければならない。
これを反する場合、6カ月以下の懲役または500万ウォン以下の罰金に処される。
市は違法行為が摘発された場合、関連法令により行政処分する方針だ。また「花火ビュー」に関連した不当なキャンセル・返金拒否事例が発生しないように行政指導する計画だ。
麻浦区は特に多くの観覧客が集まると予想される麻浦大橋北端に安全管理専門人材50人を配置し、事故の懸念の大きな道路への進入を統制し、市民の秩序ある解散を誘導する方針だ。
区は警察や消防など関連機関との非常連絡体系を通じて迅速な対応が可能なように「安全麻浦ホットライン」も運営する予定だ。
2024/09/30 15:17
https://japanese.joins.com/JArticle/324356