中央日報と東アジア研究院(EAI、院長・孫洌)による共同企画調査の結果、日本に対する認識が支持政党により大きく分かれる様相が表れた。政府の韓日関係改善努力に対して最大野党・共に民主党支持層の7割は否定的に評価し、与党・国民の力支持層の7割は肯定的に評価した。野党が政府の日本関連政策を利用して政争化する傾向や、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が対日イシューを扱う過程で世論に精巧かつ機敏に対応できない点などが、支持層にも影響を及ぼしたとみられる。
◆日本イシューで分かれる国民の力・民主党支持層
8日の世論調査(8月26-28日、全国18歳以上の成人男女1006人対象のウェブ調査、最大許容標本誤差95%の信頼水準に±3.1%)結果によると、「現在の韓国政府の韓日関係改善に対する態度をどう評価するか」という質問に対し、国民の力の支持層の66.6%は「良く評価する」と、民主党支持層の71.8%は「悪く評価する」と回答した。ほぼ似た比率で正反対の評価をしたのだ。
「日本に対する印象」を尋ねると、国民の力支持層では57.9%が「良い印象を持っている」と答えた半面、民主党支持層の55.9%は「良くない印象を持っている」と答えた。「日本は韓国の信頼できるパートナーと考えるか」という質問に対しても、国民の力支持層では過半の53.8%が「信頼できる」と答えた半面、民主党支持層の71%は「信頼できない」と答えた。
両党支持層は中国と日本に対する相対的な好感度比較でも回答に大きな差を見せ、注目を集めた。「中国と日本のうちどの国に親近感を感じるか」と尋ねると、国民の力は51.7%が「日本」と回答し、「中国」(13.1%)を大きく上回った。半面、民主党支持層では「中国」という回答が23.2%と、「日本」(19.5%)よりも多かった。これについては国民の力と民主党がお互いをそれぞれ「親中政党」「親日政党」として批判する現象と無関係でないという指摘が出ている。全体の回答では「日本」が32.7%と、「中国」(16.1%)を大きく上回った。
◆米中イシューでは差が減少
これは韓米同盟関連イシューの回答とは大きな差がある。「米国は信頼できるパートナーと考えるか」という質問に対し、民主党支持層の66.5%が「信頼できる」と答え、25.7%は「信頼できない」と答えた。国民の力支持層では「信頼できる」が87.6%、「信頼できない」が7.6%だった。支持政党別に差はあるが、日本関連の認識ほど差は大きくはなかった。
米中間で深刻な対立が発生する場合について尋ねると、国民の力支持層では65.2%が、民主党支持層では30.5%が「米国」を支持すべきと答えた。「中国」を支持すべきという回答はそれぞれ2.6%、2.4%とほぼ同じ水準だった。「韓米関係が重要だと考えるか」という質問では民主党支持層の94.9%が、国民の力支持層の96.9%が「重要だ」と答えた。
このように特に日本関連イシューで政派性が浮き彫りになる背景について、孫洌(ソン・ヨル)院長は「政治指導者が韓日イシューを相手陣営を分裂させる問題(wedge issue)にするため」と診断した。
2024/10/09 08:38
https://japanese.joins.com/JArticle/324692