ライバルにいつ攻撃されるかもわからないが、困難はともに解決しなければならない――。
「敵との同床」が世界の自動車業界の生存戦略になっている。過去のエンジン車市場では競合関係だったが、自動運転車やエコカーでモビリティ産業のパラダイムが変化し、不確実性にともに備えるパートナーシップがより重要になったためだ。これらの関係変化が自動車産業の競争構図に及ぼす影響が注目される。
◇現代自動車とGM、トヨタとBMWの連合軍出撃
自動車業界で最も活発に「同床」に乗り出す会社は現代(ヒョンデ)自動車グループだ。現代自動車は先月、米ゼネラルモーターズ(GM)と乗用車・商用車の共同開発と生産、水素など親環境エネルギー開発協力などに対する業務協約(MOU)結んだ。世界販売台数基準3位の現代自動車と6位のGMのタッグは業界の注目を引いた。
現代自動車は4日、グーグルの親会社米アルファベットの自動運転子会社ウェイモとパートナーシップを結んだりもした。現代自動車「アイオニック5」にウェイモの第6世代完全自動運転技術「ウェイモドライバー」を搭載して自動運転タクシーサービスに投じる計画だ。現代自動車が自動運転に最適化された車両プラットフォームを供給するファウンドリー(委託生産)事業を展開し、ITとソフトウエア業界にまで協力を拡大するものだ。
このほか現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長は27日にトヨタの豊田章男会長とソウルで会い、水素電気自動車など未来事業での協力案を協議する見通しだ。2人はこれまで韓国と日本を行き来しながら未来協力の可能性を模索してきたが、公開的に会うのは初めてだ。
同時にトヨタは世界市場で競争してきたドイツのBMWとも協力を始めた。水素電気自動車開発をはじめ欧州内の水素供給インフラ構築などの分野で協力することを先月発表した。トヨタは水素タンクなど核心部品を供給し、これを基にBMWが水素電気自動車を量産するという方針だ。
◇ホンダ・日産・三菱の三角同盟
日本車も連合軍を構成し過去の栄光を再現しようとしている。3月にホンダと日産が協力計画を発表し、8月に日産が大株主である三菱もこの連合に合流することにした。これら企業は共同で次世代ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)プラットフォームを量産し、電気自動車バッテリーと電気駆動システム規格統一などに協力する。日本国内で世界販売1位のトヨタに対抗し競争力を確保しようとする動きだ。
2024/10/15 07:15
https://japanese.joins.com/JArticle/324914