洪明甫(ホン・ミョンボ)監督が率いるサッカー韓国代表が難敵イラクに勝利し、11回連続のワールドカップ(W杯)本大会進出にさらに一歩近づいた。
韓国代表は15日、竜仁(ヨンイン)ミルスタジアムで行われた北中米W杯 アジア3次予選B組第4戦で、呉世勲(オ・セフン、25、町田ゼルビア)と呉賢揆(オ・ヒョンギュ、23、ヘンク)、李在成(イ・ジェソン、32、マインツ)のゴールでイラク代表に3-2で勝利した。
3次予選4試合で無敗(3勝1分け)の韓国は勝ち点を10に伸ばし、イラク(2勝1敗1分け)との差を広げて首位を守った。韓国はイラクとの歴代対戦成績が10勝2敗12分けと圧倒している。
ソウルW杯競技場とは違ってミルスタジアムのグラウンドコンディションは良かった。芝の状態が良くなると、韓国選手のパスプレーもなめらかになった。前半序盤からボールを支配して主導権を握った韓国は、相手の密集守備と激しい接触プレーに対抗して短いパスと果敢なロングパスを適切に駆使しながらチャンスを狙った。
先制ゴールは前半41分に生まれた。逆襲のチャンスから右サイドを突破した李康仁(イ・ガンイン、23、パリ・サンジェルマン)がクロスを入れ、逆サイドからのペ・ジュンホ(21、ストークシティ)のリターンパスを呉世勲がゴール正面で落ちついて決めた。
1-1の後半29分には呉世勲と交代して入った呉賢揆が追加ゴールを決めた。李在成(イ・ジェソン、32、マインツ)のパスから正確なシュートでゴールネットを揺らした。呉賢揆は10日のヨルダン戦(2-0勝利)に続いてAマッチ2試合連続ゴール。勢いづいた韓国は後半38分、李明載(イ・ミョンジェ、31、蔚山)のクロスに李在成が頭で合わせて勝負を決めた。
イラク戦は洪明甫監督が進める韓国代表チーム世代交代作業の予告編のようだった。2001年生まれの李康仁(イ・ガンイン)と2003年生まれのペ・ジュンホと呉賢揆、1999年生まれの呉世勲(オ・セフン)はそれぞれのポジションで活躍した。4人の選手が得点に絡み、「ポスト孫興慜(ソン・フンミン、32、トッテナム)」への期待感を高めた。
特に呉世勲と呉賢揆は攻撃戦術の柱となるストライカーという点でうれしい存在だ。従来のストライカー資源のうち朱敏圭(チュ・ミンギュ、34、蔚山)は代表チーム最年長で、趙圭誠(チョ・ギュソン、26、ミッティラン)はけがから回復中だ。イラク戦の前半・後半をそれぞれ担当した呉世勲と呉賢揆が自分の役割を果たせば「洪明甫号」の得点方程式がさらに多様化する。
当初、今月のAマッチ2連戦を控え、韓国代表チームには期待よりも心配が多かった。孫興慜が太もも裏のけがで抜け、黄喜燦(ファン・ヒチャン、28、ウルバーハンプトン)までが10日のヨルダン戦の途中、足首のけがでエントリーから除外された。しかし両選手の代わりに出場した若い選手らが活躍し、韓国サッカーに新たな希望が生まれた。
3次予選10試合で組2位以内に入れば北中米W杯本大会直行チケットを握る。B組の上位争いが早くも韓国、イラク、ヨルダンの三つ巴戦になった状況で、韓国が両国を相手に勝利したのは今後の日程の負担を減らす青信号だ。
しかし鋭い攻撃とは違い、守備は依然として不安定だ。1-0とリードした後半5分、3-1とリードした後半ロスタイムにイラクのアイメン・フセインとイブラヒム・バイェッシュにゴールを許した場面では守備の瞬間的な集中力低下が見られた。今月のAマッチ2連戦を勝利で終えた韓国は来月14日と20日にそれぞれクウェート、パレスチナとアウェー2連戦を行う。
一方、日本は同日、埼玉スタジアムで行われたC組第4戦でオーストラリアと1-1で引き分けた。日本(勝ち点10、3勝1分け)はC組1位を守った。
2024/10/16 08:18
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