欧州最大家電見本市IFAのライフ・リントナー最高経営責任者(CEO)が18日、「あまりにも多くの中国企業がIFAに参加し、『中国化』イメージが生じないよう注意する予定だ。本当の革新的企業は韓国にかなり多くあると考えている」と述べた。
リントナー氏はこの日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の駐韓ドイツ商工会議所で開かれた記者懇談会で「来年も韓国と共に技術革新とグローバル協力でより一層強い成長を遂げたい」とし、このように話した。今年100周年を迎えた「IFA2024」は9月6-10日に独ベルリンで「すべての人にイノベーションを」をテーマに開催された。
今回のIFAで中国企業の活躍が目立ったという意見に対し、リントナー氏は「我々の集計によると、昨年と比較して参加した中国企業の合計数はかなり減少した」とし「技術力を持つ企業なら国を問わずIFAに参加することができるが、我々が望むのは多様性であり、韓国と日本からより多くの企業が参加するよう促している」と述べた。続いて「注文者開発生産方式(OEM)製造会社が展示できる別館を用意したが、中国企業はここに多数参加した」とし「しかし我々は革新的な企業が参加するべきだと考えている。IFA参加企業の選別において革新的技術力を持つかどうかを厳重かつ綿密に審査している」と伝えた。
韓国・中国・日本のスタートアップの特性も比較した。リントナー氏は「中国のスタートアップは60%完成した製品を市場に出し、試行錯誤しながら完成させていくが、日本を誇張して表現すれば120%の完成度を確信してから新製品を発表する」とし「韓国企業は非常に信頼性が高く革新的だ。遅くも早くもない正確なタイミングに製品を出す」と評価した。
リントナー氏は2008年にサムスン電子ドイツ支社に入社し、2019年から4年間にわたりテレビ事業部門の副社長を務めるなど韓国と縁が深い。リントナー氏は「サムスン電子ドイツ法人で勤務し、韓国企業についてよく知っているだけに、両企業(サムスン、LG)とマーケティング協力をすれば大衆的な関心を受けるはず」とし「IFAはサムスン、LGとともに今後、展示の方向を合わせて日常生活のAI接続を主導していく」と話した。リントナー氏は来週、サムスン電子とLGエレクトロニクスの経営陣と会う予定だ。
来年のIFAではより多くの半導体企業が参加するとも予告した。リントナー氏は「サムスンだけでなくエヌビディアなど有力な半導体企業を誘致する考え」とし「インテルやクアルコムなどと接触していて、今年末から来年初めにかけてどの半導体企業が次回のIFAに参加するかを明らかにする予定」と話した。
一方、IFAは米ラスベガスのCES、スペイン・バルセロナのモバイルワールドコングレス(MWC)とともに世界3大電子・IT見本市に挙げられる。今年100周年を迎えたIFA2024では、サムスン電子とLGエレクトロニクスをはじめ、中国、欧州など1804社のグローバル家電企業が最新製品を展示した。韓国企業は130社が参加した。今年の観客は21万5000人と、前年比で18%増えた。
2024/10/19 14:10
https://japanese.joins.com/JArticle/325137