中国政府は、今月8日から韓国人を含む一部の国を対象に入国ビザを免除すると発表した。中国が韓国に対してビザを免除するのは今回が初めて。韓国は中国に対し済州島限定で30日間のビザ免除を認めている。
中国外交部(省に相当)が1日に発表した。中国外交部の林剣報道官は「中国人と外国人の往来の便宜を図るため中国はビザ免除対象国を拡大する」「2024年11月8日からスロバキア、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランド、アンドラ、モナコ、リヒテンシュタイン、韓国の9カ国の一般旅券所持者を対象にビザ免除を適用する」と説明した。
今回のビザ免除は来年12月31日まで施行され、一般旅券所持者がビジネス、観光、親戚訪問などの目的で中国に入国する際には最大で15日間ビザが免除される。中国は昨年12月にドイツ、フランス、イタリアなど6カ国を対象にビザ免除を開始し、その後20カ国以上に対象を広げてきた。ただし日本はビザ免除が認められていない。
中国は昨年12月に韓国国民を対象に中国での短期ビザ制限を解除し、その後今回ビザ免除まで行ったことで両国国民の交流も大きく活発化しそうだ。中国・浙江師範大学の沈詩偉・招聘研究員は「中国と韓国の航空会社は路線の拡大にすでに乗り出しているが、今回韓国人のビザ免除が認められたことで年末年始には韓中間の旅行需要が大きく拡大するだろう」「韓国人に対して中国国内でのビジネスや旅行を奨励する措置だ」と前向きに評価した。
北京=李伐飡(イ・ボルチャン)特派員
2024/11/02 09:20
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