在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系列の朝鮮学校の生徒約100人が今月中旬に北朝鮮を訪問すると、産経新聞が13日報じた。来年1月に平壌(ピョンヤン)で開催される迎春公演に参加するためという。
北朝鮮を訪問する朝鮮学校の生徒は小学生と中学生で、同紙はこの公演に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が出席するという情報もあると伝えた。北朝鮮の主要行事の一つの迎春公演で朝鮮学校の生徒はこれまで「在日朝鮮学生少年芸術団」として参加し、歌劇や楽器演奏などを披露してきた。新型コロナの影響で2019年に中断したが、5年ぶりに再開されることになり、訪朝生徒らは京都朝鮮中高級学校の校長らの引率で現地で公演の練習などをする。
◆携帯電話持ち込みは不許可
同紙は特に、今回の生徒の北朝鮮訪問に関連し、携帯電話の持ち込みは許可されていないと伝えた。携帯電話に日本のほか韓国に関連する動画があるという理由からだ。北朝鮮に滞在する家族と親戚のために現金を持っていく場合には事前に報告するよう指示したという。
同紙はこの日の報道で変わった朝鮮総連内の雰囲気も伝えた。年初に金国務委員長が韓国を「敵対国」と見なすという内容が発表されて以降、統一重視教育をしてきた朝鮮学校内に混乱と反発が出ているという説明だ。最近ロシアと連携して北朝鮮兵士を派兵したことも論議を呼んでいるという。同紙は「(北朝鮮の)ウクライナ派兵に戸惑いも生じている」と伝えた。
◆訪朝許可を再開する北朝鮮
北朝鮮は今年下半期に入って朝鮮学校の生徒・学生の訪朝を許可している。北朝鮮は7月、朝鮮大4年の学生約140人に特別許可を出した。1カ月間ほど北朝鮮を訪問した学生が平壌(ピョンヤン)玉流館(オクリュクァン)を訪問して冷麺を食べたり、ファソン大同江(テドンガン)の店でビールを飲んだりし、北朝鮮の学生と踊る姿が朝鮮総連機関紙の朝鮮新報で公開されたりもした。
2024/11/13 15:58
https://japanese.joins.com/JArticle/326180