ドナルド・トランプ米大統領当選者が石破茂首相に来年1月の就任式前に会談を行いたいと提案したと読売新聞が19日、報じた。トランプ氏が安倍晋三元首相の夫人である安倍昭恵氏、ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長と相次いで面会した後に出た変化だ。
トランプ氏側が日本に提示した会談の日程は来年1月中旬ごろだ伝えられた。
日本のメディアはトランプ氏側の気流の変化に注目している。石破首相は先月ペルーで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会談などを機に、帰国の際に米国を訪問する形でトランプ氏との会談を推進した。だが、トランプ氏側が「就任前に外国首脳と会わないことにした」と断り、会談は不発に終わった。石破首相は先月末、側近の長島昭久補佐官を急派し、再度調整に乗り出したが、肯定的なメッセージはなかった。
変化は15日、米国フロリダ州マー・ア・ラゴでトランプ夫妻と昭恵夫人の晩餐が契機となった。晩餐の直後、メラニア夫人がX(旧ツイッター)に一緒に撮影した写真を公開し、日本では昭恵夫人が日本政府に代わって「パイプライン」の役割を果たすのではないかという期待が高まった。昭恵夫人は、トランプ氏の最側近として浮上したテスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)にも会った。
翌日、当選後初の公式記者会見で、トランプ氏は1000億ドル(約15兆7400億円)に達する対米投資を約束した孫会長とともに登場した。トランプ氏はこの席で、石破首相との会談の可能性について、「望むならそうする」と述べ、変わった姿を見せた。
2024/12/20 07:21
https://japanese.joins.com/JArticle/327629