今年の韓国の輸出額、日本のあごの下まで追撃…来年が心配

投稿者: | 2024年12月30日

今年韓国と日本の輸出額格差が過去最低水準である202億ドルまで縮まった。輸出国順位で韓国は前年より2段階上がった6位を記録し5位の日本を追撃中だ。ただ来年には保護貿易主義を掲げる第2次トランプ政権発足と世界的な景気鈍化が合わさり輸出成長が鈍化するだろうという懸念が出ている。

韓国貿易協会が日本の財務省の輸出額速報値を活用して分析した結果、1~11月の韓国の輸出額は6223億8600万ドルと集計された。日本の6425億9800万ドルとの格差は202億1200万ドルで過去最低を記録した。韓日の輸出額格差が200億ドル水準に狭まったのは初めてだ。両国の輸出額格差は2016~2021年の6年間は1000億ドル台を維持していたが、2022年に632億4000万ドル、2023年に850億3500万ドルと1000億ドルを割り込んでいた。

 今年格差が減ったのは韓国の輸出の54.9%を占める米国、中国、東南アジア向け輸出が大幅に増え実績が改善された余波だ。貿易協会のキム・ナユル研究員は「IT景気回復で韓国の半導体・コンピュータ輸出が大きく増加し、化粧品・医薬品などに対する世界的需要が拡大した」と話した。

大韓貿易投資振興公社(KOTRA)によると1~10月の輸出国順位で韓国は6位を記録している。2022年の6位から昨年は8位に落ちたが、今年は順位を回復し5位の日本のすぐ下まで追撃している。

ただ政府が当初期待した「年間輸出7000億ドル」の目標達成は難しいとみられる。関税庁などによると、今月20日までの累積輸出額は6627億ドル水準だ。目標まで373億ドルほど残ったが、これまでの輸出実績を考慮すれば今年の輸出総額は6800億~6900億ドルにとどまると予想される。

問題は来年だ。来月第2次トランプ政権が発足する予定の上に主要輸出相手国の景気鈍化が予告され警告音が鳴っている。貿易協会の輸出産業景気見通し指数調査(EBSI)報告書を見れば、来年1-3月期のEBSIは96.1で4四半期ぶりに基準値である100を割り込んだ。100より低ければ韓国の輸出企業が前四半期より輸出が悪化すると予想しているという意味だ。輸出鈍化の見通しに内外の主要機関も一斉に韓国の来年の経済成長見通しを引き下げている。韓国銀行は1.9%、国際通貨基金(IMF)とアジア開発銀行(ADB)は2.0%、経済協力開発機構(OECD)は2.1%を提示した。

2024/12/30 08:18
https://japanese.joins.com/JArticle/327984

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