21日(現地時間)に死去したフランシスコ教皇が26日に永眠に入る。フランシスコ教皇の葬儀がこの日午前10時(日本時間午後5時)、バチカンのサンピエトロ広場で営まれる。その後、教皇はローマのサンタマリアのマッジョーレ大聖堂に安置される。
前日までフランシスコ教皇の遺体が安置されていたサンピエトロ大聖堂には、教皇に最後のあいさつをする信者と一般人の弔問が続いた。教皇庁によると、23日から24日午前8時まで計12万8000人以上の弔問客が集まった。3日間公開された教皇の遺体が入った棺は一般人弔問の最終日の25日晩に封印された。
教皇の葬儀ミサは枢機卿団長のジョバンニ・バティスタ・レ枢機卿がラテン語で司式する。これに先立ちフランシスコ教皇の木棺がサンピエトロ広場の野外祭壇に置かれる。レ枢機卿はフランシスコ教皇の行跡を回顧しながら最後の祝福を伝えるとみられる。棺に聖水をかけ、焼香し、葬儀ミサは終わる。
その後、教皇の棺はローマ市内を通って永眠するサンタマリアのマッジョーレ大聖堂に向かう。教皇の運柩行列が通過する4キロの経路は「ビア・パパリス(Via Papalis)」という「教皇の道」だ。現地メディアは25日、「より多くの市民が教皇に最後のあいさつができるよう歩行の速度でゆっくりと移動する」と伝えた。
サンタマリアのマッジョーレ大聖堂は教皇が2023年12月に自身の永眠の場所に指定したところだ。教皇は海外訪問の前後にいつもこの聖堂を訪問して聖母に祈祷していたという。サンタマリアのマッジョーレ大聖堂にはすでに7人の教皇が眠っている。ここで祈祷と聖水儀式を経て教皇の棺が最終的に安置される予定だ。教皇がバチカンの外部に埋葬されるのは1903年にローマの聖ヨハネラテラノ大聖堂に安置されたレオ13世以来122年ぶり。
教皇庁は葬儀ミサに先立ち24日、サンタマリアのマッジョーレ大聖堂内の墓を公開した。イタリア北西部リグーリア産の大理石で作られた墓の上には「フランチスクス(Franciscus)」という名前だけが刻まれている。教皇は自身の墓が地下で特別な装飾なく、ただ自身のラテン語の教皇名だけがあるべきと話していた。
この日の葬儀ミサをから来月4日まで「ノヴェンディアーリ」と呼ばれる9日間の哀悼期間、サンピエトロ広場では毎日午前9時に追悼祈祷会が開かれる予定だ。
葬儀ミサには約130カ国が使節団を送った。この中には約50人の国家元首と在位中の10人の君主も含まれる。バチカンの儀典慣例によると、スペインのフェリペ6世国王などカトリック国家の君主が葬儀ミサの前列の席に座る。続いて英国のウィリアム皇太子など非カトリック国家の君主や代理の王族が2列目に座る。続いてトランプ米大統領夫妻、マクロン仏大統領などその他の国家の指導者が同席する。
葬儀ミサには各国の使節をはじめ最多で約25万人が集まると予想される。
2025/04/26 09:28
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