サッカー:中止発表一転、バルサが神戸戦開催確定…韓国ファン安堵

投稿者: | 2025年7月26日

 サッカー・スペイン1部リーグのFCバルセロナは今年の夏、韓国のサッカーファンをときめかせている。ヨーロッパを代表する名門チームで、ラミン・ヤマル、ロベルト・レバンドフスキ、ハフィーニャなどスターぞろいのバルセロナが15年ぶりに韓国にやって来るのだ。今月31日にFCソウル、来月4日に大邱FCと国際親善試合を行う。

 これに先立つ今月27日、日本Jリーグのヴィッセル神戸と対戦する予定だったバルセロナは、一時、試合中止になるピンチに陥ったが、紆余(うよ)曲折の末、日本行きの飛行機に乗った。日刊スポーツなど日本のメディアは、バルセロナがヴィッセル神戸と国際親善試合を予定通り行うことにしたと25日に報道した。「神戸戦が中止になればバルセロナの来韓日程にも影響を及ぼすのではないか」と心配していた韓国のファンもほっと胸をなで下ろした。

 バルセロナは出国を翌日に控えた24日、「日本側プロモーターの重大な契約違反が確認された」として、ヴィッセル神戸との国際親善試合を中止すると発表した。今回の日本ツアーは「ヤスダグループ」というプロモーターが企画した。しかし、当初バルセロナに運営負担金500万ユーロ(約8億6600万円)を支払うことになっていたが、試合3日前の同日まで送金していなかったということだ。

 ヴィッセル神戸は創立30周年だった昨年からバルセロナを招待するために力を入れてきた。 同チームはバルセロナのレジェンド、MFアンドレス・イニエスタ=スペイン=が2018年から5年間活躍したチームとして有名だ。チケットの販売が始まると、一部の視野制限席を除いて全席が売り切れるほどファンの期待が高かったが、試合開催に赤信号がともったのだ。

 そうした中、このピンチを救う人物が現れた。ヴィッセル神戸の親会社であり、日本の電子商取引最大手・楽天グループが未払い金を肩代わりすることを決めたのだ。創業者の三木谷浩史会長は同チームの本拠地である兵庫県神戸市の出身だ。楽天は2017年から5シーズンにわたりバルセロナのメインスポンサーを務めたこともある。今回のアジアツアーを総括する韓国D-Drive社のハム・スル代表は「チームとファンのために責任ある決定を下した楽天に敬意を表する」と述べた。

 一方、今回の事態を引き起こしたヤスダグループは現在、日本のメディアの取材に応じていない。ヤスダグループは2023年10月に設立されたスポーツエージェント企業で、大手生命保険会社「安田生命」(現・明治安田生命)とは無関係だ。しかし、日本の週刊誌「週刊文春」はヤスダグループの安田慶祐代表取締役CEOが「過去に自身のことを『安田財閥』一族の子孫だと主張していた」と報道した。一部では「同社は実体不明の『ペーパーカンパニー』ではないか」という疑惑も浮上している。

キム・ドンヒョン記者

2025/07/26 09:20
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/07/26/2025072680025.html

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