香港の衛生当局が、日本産アイスクリームから基準値を超える大腸菌群が検出されたとして、該当製品の輸入を停止し、消費者に注意を呼びかけている。
28日、香港食品安全センター(Centre for Food Safety=CFS)は、「池川アイス(Kochi Ice)」ブランドの紅茶(ブラックティー)味アイスクリームから、基準値を超える大腸菌群が検出されたと発表した。
食品安全センターによると、定期的な輸入食品検査の過程でこの製品から1グラムあたり140個の大腸菌群が検出され、許容基準である100個を超えていたという。該当のアイスクリームはすでに市場に流通しており、容量は115ミリリットル、賞味期限は2027年4月18日までと表示されている。
当局は、今回の汚染が直接的に食中毒を引き起こすものではないが、製造過程での衛生状態が不十分だったことを示す指標であると説明した。特に乳製品をベースにした冷凍デザートは細菌の増殖が遅いものの、初期段階で汚染があった場合、長期間の流通中でも菌が生き残る可能性があるため、徹底した衛生管理が求められる。
輸入業者は現在、該当製品の販売を停止し、自主的に回収措置を開始した。店頭に陳列されていた製品も食品安全センターの指示によりすべて撤去されたという。
香港当局は、該当製品の輸入許可を一時停止し、日本の当局にも関連情報を正式に通知した。香港の冷凍デザート関連法令によると、大腸菌群の基準値に違反した場合、最高1万香港ドル(約19万円)の罰金または3カ月以下の禁錮刑に処される可能性がある。
2025/07/29 10:24
https://japanese.joins.com/JArticle/336867