「核兵器搭載原潜」 金正恩委員長のクリスマス挑発(2)

投稿者: | 2025年12月26日

金正恩委員長は従来の核武力強化方針も改めて確認した。「敵が(中略)軍事的選択を企図すれば容赦のない報復攻撃を受けるということを疑う余地なく認識させるべき」と強調しながらだ。また「絶対的な安全担保の核の盾をより一層強化し、その不可逆的な地位を確実に固めるのは我々の世代の崇高な使命であり本分」とも話した。

慶南大のイム・ウルチュル極東問題研究所教授は「地上の核施設が破壊されても水中で報復打撃が可能な第二撃(Second Strike)能力を誇示した」と話した。庾竜源(ユ・ヨンウォン)国民の力議員も「北の戦略原子力潜水艦は探知が難しい潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)であり、米本土に核報復攻撃が可能という点で戦略的な意味が大きい」と話した。

 実際、北朝鮮はこの日に公開した原潜を「核動力戦略誘導弾潜水艦」と表現し、「核ミサイル」搭載が可能だと主張した。「核動力」は核推進を、「戦略誘導弾」は核弾頭搭載が可能な弾道ミサイルを意味するという点で、核兵器を備えた核推進戦略潜水艦(SSBN)を建造中という主張と解釈される。

韓国国防安保フォーラム(KODEF)はこの日、北朝鮮が公開した写真に基づき、SLBM10発搭載の可能性と共に艦首に水平魚雷発射管6門が識別されたと分析した。写真では放射の騒音を減らすための新型重魚雷と海底機雷と推定される水中武器体系も共に捕捉されたと、KODEFは付け加えた。

また金正恩委員会は韓国の原潜建造について「わが国家の安全と海上主権を深刻に侵害する攻撃的な行為」とし「必ず対応するべき脅威と見なす」と強調した。これは「原潜対原潜」構図を浮き彫りにし、自らの核兵器高度化と海軍核武装の正当性を強化する意図という分析が出ている。

この日、国防省は「米国はわが国の安全環境に重大な核不安定要素を恒久的に固着させようとしている」とし、米海軍の攻撃型原子力潜水艦「グリーンビル」(6900トン級)が23日に釜山(プサン)作戦基地に入港したことを強く非難した。

イム・ウルチュル教授は「北が非核化交渉が終わったことを再度宣言した」としながらも「その代わり米本土を狙ったSLBMをテコに『核軍縮交渉』を要求する可能性が注目される」と述べた。

一方、北朝鮮ミサイル総局は前日、金正恩委員長が参観した中、東海(トンヘ、日本名・日本海)上に新型高空長距離対空ミサイルを試験発射した。労働新聞によると、このミサイルは200キロの仮想高空目標に命中して消滅した。専門家の間では来年初めの第9回党大会に向けて国防分野の成果を強調する狙いがあるという分析が出ている。

2025/12/26 09:11
https://japanese.joins.com/JArticle/342645

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