尹政府が取り消してから3年ぶりに…「強制徴用」梁錦徳さん、牡丹章を受章

投稿者: | 2025年8月4日

日帝強占期の強制動員被害者の人権回復に献身した梁錦徳(ヤン・グムドク)さんに「大韓民国人権賞(国民勲章牡丹章)」が授与された。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の反対により叙勲が取り消されてから3年ぶりのことだ。

国家人権委員会は3日、「前日、光州(クァンジュ)広域市東区のある療養病院を訪れ、梁さんに国民勲章牡丹章を伝達した」と明らかにした。国民勲章は国家社会の発展に寄与した人物に授与される勲章で、「牡丹章」は国民勲章の5等級のうち、2番目に高い等級だ。

 梁さんの健康状態などを考慮し、別途の授与式は行われなかった。ただし、梁さんの叙勲を記念するために、光州市庁の公務員や市民など約30人が席を共にした。

この日、国家人権委員会の安昌浩(アン・チャンホ)委員長に代わって牡丹章を伝達した人権委光州事務所のユク・ソンチョル所長は「2022年から推進が保留されていた牡丹章を、李在明(イ・ジェミョン)政府が主導して授与することになった」とし「長い間、日本政府から謝罪も受けられず、本当に苦労された」と語った。これに対して梁さんは「李大統領のおかげで牡丹章を受けることができた。ありがたく思い、一生懸命働く大統領を支持する」と話した。

全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)で生まれた梁さんは、1944年5月小学校6年生在学中、「日本に行けばお金がたくさん稼げて、中学校にも進学させてくれる」という日本人校長の言葉に騙され、日本の三菱重工業名古屋航空機製作所に強制動員された。

梁さんは1992年、日本政府を相手取って初めての訴訟を起こして以来、30年間にわたり、日帝時代の被害者の権利回復運動に尽力してきた。こうした功労が認められ、2022年に大韓民国人権賞の受賞者に選ばれたが、当時、外交部の反対により叙勲が取り消された。

その後、今年7月29日の国務会議で梁さんに対する国民勲章授与案が議決され、人権委は勲章を受領した直後、梁さんに授与した。安昌浩氏は「梁さんの貴い功労に対する礼遇が適時に行われなかった点について、非常に残念に思う」とし「遅ればせながらも、人権のための労苦と功績が認められたことを心から歓迎する」と語った。

一方、梁さんをはじめとする強制動員被害者の支援活動を行ってきた「日帝強制動員市民の会」は、この日の授与の場に出席しなかった。同団体はこの日、声明を出し、李在明政府に対し「強制動員第三者弁済案」の撤回を改めて求めた。第三者弁済案とは、日本政府や戦犯企業に代わって韓国政府が国内企業の寄付金で賠償金を支払う方式で、関係団体が強く批判している方式だ。

同団体は、「政府は今回の叙勲再開が尹錫悦政府の過ちを正す趣旨だとしていながらも、前政権の代表的な歴史的後退事例である強制動員第三者弁済については『国家間の関係では政策の一貫性が重要だ』として、変えるつもりがないことを明確にしている」と指摘した。

さらに、「これは『半分の正義』であり、必要なものだけを選んで取る『選択的正義』」とし「内乱を清算して正しい国を築こうと、寒風をものともせずに毎日応援ペンライトを掲げていた広場の声を無視することだ」と批判した。

2025/08/04 09:22
https://japanese.joins.com/JArticle/337104

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