前駐韓モンゴル大使「ウランバートル対話を韓半島の安全保障の突破口として活用すべき」

投稿者: | 2025年8月7日

「2007年と2012年に北朝鮮と日本の接触を実現させた経験を生かし、韓国新政府による南北関係の改善を支援したい」

モンゴルのナムスライ・エルデネトヤ(Namsrai ERDENETUYA)前駐韓大使は、5日にモンゴルの首都ウランバートルで開催された「第5回韓半島(朝鮮半島)-北方文化戦略フォーラム」でこう述べた。このフォーラムは、韓国外国語大学国際地域研究センターHK+国家戦略事業団とモンゴル国立大学、モンゴル科学アカデミーの共同主催で開催された。

 ナムスライ氏はこの日、「国交35周年 韓・モンゴル関係」セッションの発表者として登壇し、「(過去に)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が板門店(パンムンジョム)の次にモンゴル・ウランバートルを米朝対話の場所として挙げていた」と述べ、文在寅(ムン・ジェイン)元大統領の回顧録に言及した。

文氏の回顧録『辺境から中心へ』には、第1回米朝首脳会談の開催地について「北朝鮮が最も好んだのは板門店、次がモンゴルのウランバートルだった」との内容がある。ただしウランバートルについては、米国側が警備基準を満たすホテルが1つしかないとして難色を示し、候補から外れたという。

ナムスライ氏はまた、「国連政治・平和構築局が支援する『ウランバートル東北アジア安保対話(UBD)』を韓半島の安全保障の突破口として活用すべき」とも提案した。UBDは2013年に創設され、今年で第10回目を迎えた。今年6月に開催された同会議には、世界40カ国以上から約230人が参加した。

韓国の崔晋源(チェ・ジンウォン)駐モンゴル大使は、4日に行われたフォーラム開幕式の基調演説で、「新政権は韓半島の平和と安定、モンゴルを含む地域全体の共同繁栄を外交政策の中心の柱としている」とし「韓国とモンゴルの両国はインフラ開発や持続可能なエネルギー転換など、革新的な協力モデルを構築し、堅固な連携を築いている」と語った。

2025/08/07 09:41
https://japanese.joins.com/JArticle/337287

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