一触即発の太平洋…日本自衛隊、中国空母を想定して戦闘機爆撃訓練

投稿者: | 2025年8月15日

中国の太平洋膨張構想阻止の先鋒を自負する日本が対応の程度を高めている。中国空母を仮想の標的として日本の戦闘機が爆撃する訓練を公開的に実施した。

14日の読売新聞によると、航空自衛隊は6月、尖閣諸島(中国名・釣魚島)で数機のF-2戦闘機を動員し、中国空母を狙った攻撃訓練を実施した。同紙は日本政府関係者を引用し、「時期、場所、内容からして、対抗措置とのメッセージを中国に確実に伝える訓練だった」と報じた。F-35Aなど最新鋭ステルス機でなくレーダーで確実に把握されるF-2で警告性の訓練をしたということだ。この訓練でF-2は空対艦ミサイルで空母を打撃する過程を確認したという。標的探知、火力配分、再攻撃などに熟達する訓練だ。

 訓練が行われた時期と場所にも中国牽制の意図が明確に表れている。中国空母「山東」「遼寧」は5月末から7月初めまで西海(ソヘ、黄海)・東シナ海・南シナ海・西太平洋海域を移動しながら訓練を実施した。2隻の空母による初の西太平洋同時進出だった。日本政府関係者は同紙に「空母2隻の同時展開は衝撃的だった」とし「行動で日本の意思を見せる必要があった」と話した。

この過程で日本と一触即発の状況が発生したりもした。6月初め「山東」から出撃したJ-15が日本海上自衛隊P-3C哨戒機に45メートルまで接近し、1時間以上も追跡飛行をした。

日本も軍事訓練で対応した。中国に公式に抗議した後、同月24日に北海道で陸軍自衛隊の対艦ミサイル射撃訓練を実施した。日本が自国内で海上標的を置いてミサイルを撃ったのは当時が初めてだった。中国空母の領海侵犯を想定して実戦を点検したと解釈される。

F-2が出撃した時期もその時期だった。場所は「遼寧」が通過した西太平洋で「普段、自衛隊による訓練が行われていない海域」と同紙は伝えた。この海域は中国が台湾の東側を侵攻する場合にも通過する地点だ。

日本政府は中国が空母2隻を投入して米増援戦力遮断能力を試した可能性が高いとみている。米空母打撃群を阻止して台湾・尖閣諸島を侵攻する計画ではないかとの解釈だ。

同時に中国がグレーゾーン戦略を高度化しているという見方もある。平時でも有事でもなく艦艇と戦闘機を随時登場させるなどあいまいな手段で西太平洋で影響力を拡大し、米日に圧力を加えているということだ。同紙は「6月の2隻の空母で艦載機の発着が約1120回に達した」とし「中国軍は昨年8月に初めて日本領空を侵犯した」と伝えた。中国が2018年以降、西海暫定措置水域(PMZ)付近に「疑問の浮標」を設置して「内海化」を試みるのも似た脈絡で解釈が可能だ。

日本は米国のインド太平洋戦略に積極的に参加する方式でも中国牽制に注力する方針だ。米日の定例指揮所演習(CPX)「キーンエッジ(Keen Edge)」は昨年初めて中国を仮想敵国として明示し、米海兵隊・日本陸上自衛隊の実動演習「アイアンフィスト(Iron Fist)」は2023年からカリフォルニアから沖縄に訓練場所を変え、中国との有事に備えるという意図を明確にした。同紙は「自衛隊は国際法範囲内であらゆる活動をしている」とし「『行動対行動』で日本の強い意志を示すのが中国を抑止するのに役に立つ」と評価した。

2025/08/15 08:06
https://japanese.joins.com/JArticle/337615

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