「光復節(8月15日、日本による植民地支配からの解放記念日)特別赦免」で15日に出所した曺国(チョ・グク)祖国革新党前代表は「憲法的決断をしてくださった李在明(イ・ジェミョン)大統領に深い感謝の意を申し上げる」「私の赦免に対して批判のお言葉をくださった方々に対しても敬意をもって耳を傾ける」と述べた。
15日午前0時に釈放された曺国前代表は、同日午前0時2分ごろ、ソウル南部刑務所から出所して報道陣の取材を受けた。
青いネクタイに紺色のジャケット、ジーンズ姿で刑務所を出た曺国前代表は「今日の私の赦免・復権と釈放は検察権を誤用・乱用してきた検察の独裁の終息を象徴する場面の一つとして記録されるだろう」と語った。
そして、「祖国革新党は結党時からこれまで、検察独裁政権の早期終息を掲げ、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権と戦ってきた」「尹錫悦一味は内乱という反憲法的暴挙を起こしたが、国民によって撃退された」と述べた。
その上で、「李在明政権はこうした国民の闘争・抵抗の産物であり、国民の主権行使の産物だ」「李在明政権は必ずや成功しなければならず、李大統領も成功した大統領にならなければならない」と言った。
さらに、「尹錫悦と、依然として断絶できずに尹錫悦をかばう極右政党・国民の力はあらためて審判を受けなければならない」「そして、民主進歩(革新)陣営はより一層団結し、より一層連帯しなければならない。微力ながら力になりたい」と語った。
また、「私は自由を取り戻した今から、この二つの課題のために力を注ぐ」「8カ月間、ここで深い省察と広い構想をしてきた。復党措置がなされれば、より一層謙虚な気持ちと、さらに低い姿勢で国民の中に入っていく」とも言った。
最後に、「党員同志の皆さんにとても会いたかった。私に対する批判と反対、誹謗(ひぼう)中傷は全て受け入れて政治をする」と述べた。
政府は光復節(8月15日、日本による植民地支配からの解放記念日)を迎えるにあたり、李大統領就任後初の特別赦免対象者を11日に発表した。この中には曺国前代表をはじめ、崔康旭(チェ・ガンウク)元議員、尹美香(ユン・ミヒャン)元議員、チョ・ヒヨン元ソウル市教育監、尹健永(ユン・ゴンヨン)議員、白元宇(ペク・ウォンウ)元大統領府民情秘書官、金恩京(キム・ウンギョン)元環境長官、李容九(イ・ヨング)元法務次官など与党関係者が多数含まれている。
これに伴い、昨年12月に子の入試不正や青瓦台(大統領府)監察もみ消しなどで有罪が認められ、懲役2年の実刑判決が確定した曺国前代表は収監から約8カ月で釈放された。曺国前代表の満期出所予定は来年12月で、刑期が1年以上残っている状況だった。
曺国前代表は当初、刑執行終了後から5年間の2031年12月まで被選挙権が剥奪されていたが、今回の復権で被選挙権も回復し、政治活動に制約がなくなった。
崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者
2025/08/15 09:40
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