李在明大統領「慰安婦被害者の名誉・尊厳回復に総力」 尹美香赦免への反発を意識か

投稿者: | 2025年8月15日

 李在明(イ・ジェミョン)大統領は14日の「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」に「慰安婦被害者の方々の名誉と尊厳が完全に回復できるよう総力を尽くす」と述べた。これは光復節(8月15日、日本による植民地支配からの解放記念日)特別赦免リストに尹美香(ユン・ミヒャン)元議員が入っていることを巡り、政界で反発が相次いでいる中で出されたメッセージだ。尹美香元議員は慰安婦被害者への寄付金を横領したとして有罪判決を受けた。

 李大統領は同日、交流サイト(SNS)「フェイスブック」で、日本軍の慰安婦被害者である金学順(キム・ハクスン)さん=故人=の公開証言から34年となる「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」を迎えるにあたり、「慰安婦被害者の勇気は韓国にとどまらず国際社会の良心を目覚めさせ、連帯の波を生み出した。至難の歴史の闇を貫く一筋の光であり、真実が世の中を変えられることを示した」と述べた。

 そして、「今年で光復80周年を迎えたが、慰安婦被害者の方々はまだ自由と平和を享受できていない。長い歳月が流れたのにもかかわらず、慰安婦問題が依然として解決されていないためだ」「歴史の真実が正されない限り、光復は完全ではない」と述べた。

 その上で、「同じ悲劇が繰り返されないようにすることこそ、この時代を生きている私たちに与えられた重い責務だ」「人権が常識になり、平和が日常になる国、正義が息づく世の中を必ず作る」と約束した。

 李大統領はメッセージの最後に「真実と勇気のともしびになってくださった慰安婦被害者の方々に頭を下げて敬意を表わす」とし、李容洙(イ・ヨンス)さん、パク・ピルグンさん、姜日出(カン・イルチュル)さん、キム・ギョンエさんなど生存している慰安婦被害者6人の健康と安寧を祈った。

 李大統領の今回のメッセージは、尹美香元議員の赦免に対し野党の反発が相次いでいる中で発せられたもので、注目されている。韓国政界からは「被害者の尊厳回復を強調し、赦免に対する否定的な世論を緩和しようとする意図がある」との見方も出ている。

パク・スクヒョン記者

2025/08/15 10:40
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/08/15/2025081580016.html

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