◇李大統領「9・19軍事合意を先制的・段階的に復元」
さらに李大統領は南北関係に関連して「国民主権政府は就任直後からビラ散布の中止、対北拡声器放送の中止などの措置を取った」とし「今後も我が政府は実質的な緊張緩和と信頼回復のための措置を一貫して取っていく」と明らかにした。
続けて「南と北は互いの体制を尊重し認めつつ、平和的統一を志向する過程における特殊関係であり、南北基本合意書に込められたこの精神は、6・15共同宣言、10・4宣言、板門店宣言、9・19共同宣言に至るまで南北間の合意を貫いている」と述べた。
そして「我が政府は既存の合意を尊重し、可能な事案は直ちに履行していく」とし「まず、現行の北側の体制を尊重し、いかなる形の吸収統一も追求せず、一切の敵対行為を行う意思もないことを明確にする」と強調した。
特に「南北間の偶発的衝突防止と軍事的信頼構築のため、『9・19軍事合意』を先制的・段階的に復元していく」と明らかにした。
さらに「公利公営・有無相通の原則に従い、南北住民の生活を実質的に改善できる交流協力の基盤回復と共同成長の環境整備に取り組む」とし「信頼を回復し、断絶された対話を復元する道に北側が応えてくれることを期待する」と語った。
また「非核化は短期間では解決できない複合的で難しい課題だが、南北、米朝対話と国際社会の協力を通じて平和的解決の糸口を模索しながら、韓半島(朝鮮半島)の平和と南北関係の発展に対する国際社会の支持と共感を広げていく」と付け加えた。
◇李大統領「シャトル外交で日本と共生協力を模索」
一方、李大統領は日本との関係について「韓日両国は長い間、曲折の多い歴史を共有してきたため、日本との関係を確立する問題は常に重要な課題だ」とし「我々の隣には依然として過去史問題で苦しむ方々がいらっしゃる」と述べた。
さらに「同時に我々は独立志士たちの夢を記憶している」として「苛酷な日帝植民地支配に抗いながらも、いつの日か韓日両国が真の隣人になれるという希望を捨てなかった烈士たちの願いを引き継がなければならない」と強調した。
李大統領は「日本は“庭”を共に使う我々の隣人であり、経済発展において切り離せない重要なパートナーだ」とし「60年前の韓日国交正常化当時、両国国民間の往来は1万人余りに過ぎなかったが、今では年間1200万人の人的交流の時代に入り、我々の国力も当時とは比べものにならないほど成長した」と述べた。
そして「韓国と日本が産業発展の過程で共に成長してきたように、両国が信頼を基盤に未来のために協力する時、超格差の人工知能時代の挑戦も十分に乗り越えられるだろう」とし「国益中心の実用外交の原則で、シャトル外交を通じて頻繁に会い、率直に対話しながら、日本と未来志向的な共生協力の道を模索していく」と強調した。
また「日本政府が過去の悲しい歴史を直視し、両国間の信頼が損なわれないよう努力してくれることを期待する」とし「そうなれば互いにより大きな共同利益と、より良い未来が広がるだろうと思う」と付け加えた。
最後に李大統領は「我々は皆、今、巨大な変化の“渦”の中にいる。一歩遅れを取れば苦しい追跡者の身となるが、半歩先に進めば無限の機会を享受する先導者となれる」とし「世界を先導する大韓民国、平和と繁栄に満ちた国、国民主権の光が消えない国へ共に進もう」と述べた。
2025/08/15 15:20
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