海上自衛隊の護衛艦「いずも」「かが」が空母化、中国を念頭にF35B戦闘機を艦載運用へ

投稿者: | 2025年8月16日

 日本が大型の護衛艦「いずも」と「かが」から離発艦できるステルス戦闘機F35Bの実戦配備を始めた。「いずも」「かが」について日本は、依然として公式には護衛艦と呼んでいる。だがF35B配備で最大10機から12機の艦載機を搭載することになり、事実上、軽空母としての役割を果たすことになる。今年3隻目の航空母艦が就役する中国が南シナ海にとどまらず太平洋の覇権をうかがう中、日本が航空母艦2隻でけん制に乗り出したわけだ。日本が事実上の空母保有国になったのは、第2次大戦後80年ぶりのこと。

 航空自衛隊は8月7日、宮崎県にある新田原基地にF35B戦闘機を配備した。1機220億円のF35Bは航続距離1667キロで、ステルス機能を備えている。韓国空軍も保有するF35Aとは違い、揚陸作戦用の艦艇に着艦できるように、短距離の滑走で発進して垂直着艦する機能(STOVL)を持つ機種だ。海上自衛隊は、2010年代に就役した全長248メートル、幅38メートルの「いずも」と「かが」について、戦闘機の離着艦が可能なように甲板の耐熱塗装をやり直し、艦首部分の形状を変えるなどの改造作業を展開して航空母艦に変身させた。昨年にはF35Bの離着艦試験にも成功し、今回実戦配備を始めたことにより、航空母艦としての完全な能力を備えるに至った。日本は、最終的にF35Bを計42機実戦配備する計画だが、日本経済新聞は「F35Bは飛行甲板を持つ『いずも』型護衛艦で空母搭載機として運用される」と報じた。

 日本は、まもなく「かが」を投入して英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」との合同訓練に乗り出すという。8月12日まで米・英・日・豪などが参加して行われる西太平洋海軍共同訓練では、英空母から発艦したF35Bが「かが」に着艦するシナリオも含まれている。

 日本は第2次大戦当時、正規空母10隻を保有する空母大国だった。1922年に建造した「鳳翔」は、商船や貨物船の改造型ではない純粋な空母としては世界初だった。41年12月の真珠湾攻撃時は空母6隻を投入した。だが米国とのミッドウェー海戦で相当数の空母が撃沈され、敗戦後は平和憲法に基づき空母など「攻撃型の兵器」の保有が禁じられた。このため自衛隊は、空母に改造した「いずも」などを依然として「護衛艦」と呼んでいる。

2025/08/16 07:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/08/12/2025081280033.html

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