李大統領「在韓米軍の柔軟化、韓国の立場では容易に同意しがたい」

投稿者: | 2025年8月25日

李在明(イ・ジェミョン)大統領が25日(以下、現地時間)に開かれる予定の韓米首脳会談を控え、「(国際外交の)変化した状況、立場が過去よりかなり難しくなっているというのが客観的な事実」とし「そのような困難も乗り越えて大韓民国の国益を守り、より良い状況を形成することが私のやるべきことだと考え、また、そうなると考える」と明らかにした。

李大統領は24日、東京から米ワシントンに向かう空軍1号機で開いた記者懇談会で「国際通商、外交・安保状況が大きく変わった」とし「今は過度に自国中心の時期であり、我々、また大韓民国の国益を守るために努力しなければいけないが、過去より何倍も努力が求められるようだ」とし、このように述べた。

 トランプ米大統領との首脳会談議題については「安保問題、国防費問題、関税交渉問題、それ以外にもいろいろなことが予測されている」とし「この瞬間にも実務的な協議は続いていて、我々も準備している」と伝えた。また「明確な点は大韓民国も一つの主権国家」とし「主権国家で主権者の国民が期待するものを満たせないとしても、少なくとも失望させてはいけないという責任感を持っている」と語った。

李大統領は韓米同盟の現代化問題に関し「米国側から在韓米軍などの)柔軟化に対する要求もあるのは事実だが、我々の立場では容易に同意しがたい問題」とし「とにかく在韓米軍の未来型戦略化、そのような話は我々の立場で必要だ」と話した。そして「そのようなことを調整するのも交渉なので(立場の違いが)全くないとは言えないが、それほど険悪ではない」と説明した。

李大統領は米国側が先月30日に妥結した韓米関税交渉の一部の内容修正を要求しているという事実も公開した。李大統領は「今もこの交渉の結果が大韓民国に有利になるのではと考える米国側の見方が明確にあり、それで『少し変えよう』という要求も米国の各省庁単位で生じている」と伝えた。その一方で「すでに大きな合意を米国大統領が直接発表し、韓米大統領が相互承認して決めたが、一方的に変えようというものを『変えようというから変える』ということはできない」とし「ひとまず合意を簡単に覆したり変えたりするのは望ましくないというのが我々の考え」と話した。

李大統領は、「トランプ大統領の独特の交渉スタイルをどう準備したのか」という質問に対し、「トランプ大統領は自身がどんな方法で交渉を進めるのか自伝にすべて書いている」と答え、自信を表した。

23日(日本時間)に開かれた韓日首脳会談では両国首脳が対米交渉の過程を共有したという。李大統領は「実際、多くの助言を(日本側から)すでに受けた」とし「現場で特に私が要請して、日本と米国の交渉内容についてもう少し具体的に聞いた」とも伝えた。また「少人数の会談が長引いた理由は実際ほとんどが米国と交渉の話をしたため」と説明した。

韓日首脳会談の共同文書に「朝鮮半島の完全な非核化」という文言が入ったことについて、李大統領は「韓半島(朝鮮半島)非核化は大韓民国政府が進歩・保守を問わず一貫して守ってきた立場」と述べた。ただ、「これが一挙に実現可能な目標なのか、それが非現実的ということは誰もが認めているはず」とし「それでひとまず停止し、縮小し、終局に行けば非核化するのが正しいというのが私の望みだった」と話した。そして自身の3段階構想について「この話は私がしたのではなく、トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン委員長が会ってした合意の核心的内容」と説明した。

李大統領は韓米首脳会談で北朝鮮の問題が議論される可能性に関する質問には、「会談の議題はトランプ大統領が提起することも、私が提起することもあるだろうが、私は制限なく必要な話はすべてするという考え」とし「核問題であれ、北の問題であれ、韓半島の平和と安定に関するものは大韓民国の安保問題で最も重要なこと」と答えた。ただ、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に金正恩委員長を招請するのかという質問には「(平昌冬季五輪が開かれた)2018年の状況と構造とやや似ているように見えるが、私が見るに客観的に全く似ていない。はるかに悪い」とし「不信感も深まり、敵対感も非常に強まった」と話した。

一方、李大統領は国民の力の新しい代表が選出されれば対話をすると明らかにした。李大統領は「(内乱に同調した)そのような人が選ばれるとしても選んだ人たちも国民であり、ひとまず公式的に野党代表が法的な手続きを踏んで選出されれば対話しなければいけない」と述べた。続いて「(大統領に)当選し、国政を預かる瞬間からは与党を代表するのでなく国民を代表しなければいけない」とし「野党を排除してはいけないのは当然だ」と強調した。共に民主党の鄭清来(チョン・チョンレ)代表が宋彦錫(ソン・オンソク)国民の力非常対策委員長と握手をしないなど対話を拒否することについては「そこはまた党対党で競争する立場」とだけ話した。

李大統領は最近下落した支持率の結果には一喜一憂しない考えを示した。李大統領は「本当に重要なことは大韓民国がもより良い国に変わり、大韓民国で生きていくわが国民の生活環境がさらに改善されること」とし、「時々、台風にも見舞われ、風浪も強まり、谷を渡れば水の流れが激しくなったりもするが、そこにあまりにもこだわれば判断が揺らぐこともあると考える」と語った。

2025/08/25 13:30
https://japanese.joins.com/JArticle/337956

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