中国SNSに昭和天皇を戯画化したAI映像が拡散…日本政府は反発

投稿者: | 2025年8月28日

中国国内のソーシャルメディア(SNS)で、日本の昭和(1926~1989年)時代に在位していた裕仁天皇を戯画化した人工知能(AI)を基盤とする映像が拡散したことを受け、日本政府が中国政府に公式に抗議し、強く反発した。
 林芳正官房長官は26日の記者会見で、裕仁天皇を戯画化した動画が拡散している事実を確認したと述べ、「(中国SNSに拡散している)動画は不適切」と明らかにした。続けて「日中関係にもたらす悪影響も考慮し、速やかに適当な措置を取ることを求めた」と強調した。

問題となった動画には、裕仁天皇の画像をAI技術で加工し、天皇が犬のように吠えたり四つん這いで歩いたりする姿が含まれている。また、連合軍総司令官ダグラス・マッカーサー将軍と天皇が会談する場面には「マッカーサー将軍が犬を訓練する映像」という字幕が付けられている。「東京で裁かれなかった中国侵略の主犯」「昭和を核戦争にした戦犯」といった言葉も登場する。これは、第2次世界大戦終結後に戦犯として起訴されなかった裕仁天皇の免責や、原爆投下の責任論を狙った批判として解釈される。

この動画は中国の動画共有プラットフォームを中心に急速に拡散した。中国当局が一部の映像を削除したものの、現在でも相当数は閲覧可能な状態にある。

中国SNSは当局の厳格な検閲と統制を受けていることから、日本政府は中国当局が事実上この動画を黙認していると見ている。

中国外交部の郭嘉昆報道官は同日の定例会見で「関連状況を調査中」と明らかにした。

一方、中国は今年「抗日戦争勝利80年」を迎え、大々的な反日宣伝活動を繰り広げている。9月3日の「抗日戦争勝利記念日」を前に反日感情が一層高まる雰囲気だ。7月25日には1937年の南京大虐殺を題材にした映画『南京写真館』が公開され、ヒットした。

在中国日本大使館は7月23日に声明を通じ、「反日感情が高まる可能性がある」として、自国民に身の安全に格別の注意を呼びかけた。7月31日には江蘇省のある地下鉄駅で日本人女性が見知らぬ人物から石を投げつけられて負傷する事件も発生した。

2025/08/28 12:08
https://japanese.joins.com/JArticle/338107

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