事故報告書の「最終生存確認時間」は誤記載、中国人男性救助中に殉職した海洋警察官は1時間近く生きていた /仁川

投稿者: | 2025年9月18日

 仁川海洋警察署のイ・ジェソク警査(日本の巡査長に相当、34)が救助活動中に殉職した事故で、同警査の姿が最後にドローンのカメラに捉えられた時間が、当初伝えられていた時間より20分遅かったことが分かった。イ・ジェソク警査は、干潟に取り残されていた70代の中国人男性を発見し、会ってから1時間近く生存していたことになる。

 海洋警察庁は17日、説明資料を示して「ドローン映像や無線の音声記録などを比較・分析した結果、イ・ジェソク警査(の生存)が最後に捉えられた時間は11日午前3時49分ごろと推定される」と明らかにした。

 当時の状況が収められている無線の音声記録を聞くと、派出所の警察官はドローン・チームに会ったことを知らせた際、「今、ジェソク(イ・ジェソク警査)と要救助者の動きが見えるそうだ。今、海に浮かんでいる状況だとのことだ」と話している。

 海洋警察庁関係者は「当時、イ・ジェソク警査を写していたドローンのカメラは別の所を映し、その後、再びイ・ジェソク警査を写そうと探したが、見つからなかった」と言った。

 海洋警察庁は仁川海洋警察署霊興派出所の勤務日誌を基に作成された事故関連報告書に「午前3時27分、ドローン監視中に救助者および要救助者の位置消失」と記録されているが、これは誤記載であることを確認した。

 海洋警察庁は「イ・ジェソク警査がドローンに最後に捉えられた時間は、伝えられていた時間と異なることを確認した。正確な時間とミスが発生した経緯は外部独立機関が調査する予定だ」と述べた。

 イ・ジェソク警査は11日午前2時7分ごろ、「干潟に人が座っている」というドローン・パトロール業者からの通報を受け、現場に1人で出動した。そして午前2時54分ごろ、70代の中国人男性を発見・救助する過程で行方不明になり、後に死亡しているのが発見された。

 霊興派出所側は同日午前4時5分ごろにやっと、実質的な救助装備である動力サーフボードを投入して捜索を始めるなど、現場対応に問題があったことが明らかになっていた。

仁川=イ・ヒョンジュン記者

2025/09/18 10:00
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