就任100日で石破首相と3回目の首脳会談を行った李在明大統領「韓日しかできないシャトル外交の神髄」

投稿者: | 2025年10月1日

 李在明(イ・ジェミョン)大統領と日本の石破茂首相は30日に釜山市内で首脳会談を行い、両国の協力関係について意見交換した。会談で両首脳は「韓半島の完全な非核化と恒久的平和の構築に向け強い意志を持ち続けること」で改めて一致した。韓国大統領府が明らかにした。李在明大統領は「過去を直視しつつ未来志向的な協力を続けていかねばならない」とする原則に言及し、協力に向けた良い循環を築く意向を伝えた。石破首相も日本メディアの取材に「(韓国と日本は)違う国なので認識の違いがあるのは当然だ」「歴史を直視する勇気と誠実さを持つべきだ」と述べた。

 会談後に両国は「韓日共通の社会問題への対応に関する当局間協議体」の運用に向けた共同声明を出した。先月東京で開催された韓日首脳会談を受けたもので、少子高齢化、国土均衡発展、農業、防災、自殺予防などで定期的な協議を今後も続けるという。

 李在明大統領と石破首相は同日午後に釜山市海雲台区のヌリマルAPEC(アジア太平洋経済協力会議)ハウスで76分にわたり会談し、直後に夕食会に出席した。日本の首相が韓日首脳会談のためソウル以外の都市を訪問するのは2004年の小泉純一郎首相以来21年ぶりだ。

 9月7日に辞任を表明した石破首相は今月4日に行われる自民党総裁選挙で新総裁が決まれば辞任する。石破首相夫妻がヌリマルに入場する際には朝鮮通信使の行列を再現した吹打隊の伝統軍楽隊が先導し、儀仗(ぎじょう)隊が整列した。これについて韓国大統領府は「実務訪問だが国賓に準ずる対応を行った」と説明した。

 会談の冒頭、李在明大統領は「就任100日で石破首相に3回お目にかかれた」「今回の首脳会談は韓国と日本にしかできないシャトル外交の神髄だ」と述べた。これに対して石破首相は「最後の外交を李在明大統領との首脳会談で締めくくることができたことは非常に意義深いと心から思っている」と応えた。

 石破首相は会談に先立ち、2001年に東京の新大久保駅で線路に落ちた日本人を救出しようとして犠牲になった李秀賢(イ・スヒョン)さんの墓を訪れた。李在明大統領の妻の金恵景(キム・ヘギョン)夫人は首脳会談に同席できなかった。韓国大統領府によると、金恵景夫人は前日突然目まいの症状が出たため診察を受けたところ、右側の耳石の異常で生じる耳石症との診断を受けたという。

釜山=パク・サンギ記者

2025/10/01 10:00
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