「アサヒビール」で有名な日本の酒類・飲料メーカー、アサヒグループホールディングスに対するサイバー攻撃の余波が拡大している。供給支障の状況が「大乱」レベルに拡大するのではないかという懸念が出ている。被害はアサヒだけでなく、物流網を共有するキリン・サッポロなどの酒類・飲料製品や食品群にも影響を及ぼしかねないからだ。
1日、日本経済新聞などによると、アサヒグループホールディングスは9月29日午前7時ごろ、正体不明のサイバー攻撃を受けた。その後、大規模なシステム障害によりビール・清涼飲料の受注、出荷、コールセンター業務などが停止した。日本国内の生産工場30カ所もほとんどが止まった。物流にボトルネック現象が予想され、鮮度を保証できない以上、むしろ作らないほうがよいというのが会社側の判断だ。日経は復旧のメドはたっていないというアサヒの立場とともに、この日に予定されていた新製品発表会も中止されたことを伝えた。
問題は、アサヒ以外に、キリン・サッポロ・サントリーなど他ブランドも物流供給に支障をきたす可能性がある点だ。炭素排出や人件費などを削減するとして2017年から共同物流網を稼働してきたためだ。
小売店は戦々恐々としている。鮮度を重視するビールの特性上、在庫を多く抱えていないため、出荷停止が続けば1週間も持ちこたえるのは難しいと日経は伝えた。
2025/10/02 07:34
https://japanese.joins.com/JArticle/339350