イーロン・マスク氏が率いる宇宙企業スペースX(SpaceX)が13日(現地時間)、火星探査を目標に開発中の大型宇宙船「スターシップ(Starship)」の第11回無人地球軌道試験飛行を無事に終えた。
スターシップは同日午後6時24分(日本時間14日午前8時24分)、テキサス州ボカチカ海岸の専用発射場「スターベース」から地球低軌道を目指して打ち上げられた。
この日の打ち上げは順調だった。1段目の「スーパーヘビー(Super Heavy)」は打ち上げ7分後、メキシコ湾(アメリカ湾)の海上に、2段目のスターシップは地球をほぼ一周したのち、インド洋上空で大気圏に再突入し、打ち上げからおよそ1時間6分後にオーストラリア北西部の海上にそれぞれ無事着水した。
スペースXはこの日の試験飛行で、次世代スターリンク衛星の模型配置や、スターシップエンジンの再点火実験などを実施した。
マスク氏は、人類を火星に送り込み居住可能にするという目標のもと、2002年にスペースXを設立し、20年以上にわたりロケットと宇宙船の開発を続けてきた。
スターシップ本体となる宇宙船は、全長52メートル・直径9メートルで、内部にはおよそ100人の人員と100トンほどの貨物を積載できるよう設計されている。1段目の史上最強ロケット「スーパーヘビー」(全長71メートル)が結合すれば、打ち上げシステム全体の長さは123メートルに達する。
スペースXは2023年4月から、スターシップに人を乗せない無人状態での地球軌道試験飛行を開始している。
2025/10/14 15:18
https://japanese.joins.com/JArticle/339758