トランプ米大統領が2026北中米ワールドカップ(W杯)に関連して米国内の一部の開催都市を変更する可能性があると明らかにした中、国際サッカー連盟(FIFA)側がそれはFIFAの権限だと一線を画した。北中米W杯はW杯史上初めて3カ国(米国・カナダ・メキシコ)の共同開催となる。計16都市で試合を行い、米国が11カ所、カナダが2カ所、メキシコが3カ所だ。このうちシアトルとサンフランシスコはそれぞれ6試合を開催する。
2日(日本時間)の英ガーディアンによると、FIFAのモンタグリアーニ副会長は「W杯はFIFAが主管し、FIFAの管轄下にあり、すべての決定はFIFAがする」と述べた。英ロンドンで開かれたリーダーズウィークに出席したモンタグリアーニ副会長は「現世界指導者に敬意を表するが、サッカーは彼らより大きな存在だ。彼らの政権も、政府も、スローガンもいつかは消えるだろうが、サッカーは続いていく」と明らかにした。
これはトランプ大統領に向けた発言と解釈される。W杯運営に関する最終決定権はFIFAにあるという点とをモンタグリアーニ副会長を通じて明確にしたという分析だ。トランプ大統領は先月25日、ホワイトハウス執務室での記者との質疑応答で「シアトルとサンフランシスコは自分たちが何をしているのか分からない急進左派狂人が運営する都市」とし「W杯は何よりも安全でなければいけない。少しでも危険と判断すれば他の都市に変える」と述べた。
2025/10/02 16:01
https://japanese.joins.com/JArticle/339391