北の挑発はこのように撃墜…並んで火を噴く韓国艦艇「西涯」「栗谷」「王建」

投稿者: | 2025年11月11日

パン!パン!パン!

10日午前11時40分ごろ、慶尚北道浦項(ポハン)東側70キロ沖の公海上。韓国海軍のイージス駆逐艦「西厓柳成竜(ソエ・リュ・ソンリョン)」(DDG、7600トン級)の5インチ艦砲が青い海に向かって火を噴いた。艦橋のウイングブリッジに立った記者のつま先に振動が感じられるほど大きく響く射撃の音とともに、127ミリ砲弾の薬莢15個が甲板の上にばらばらと落ちた。

 この日、海軍最精鋭艦隊である機動艦隊司令部の最初の艦隊級訓練が行われた。「西厓柳成竜」を筆頭に一列に並んだ「栗谷李珥」(DDG・7600t級)、駆逐艦「王建(ワン・ゴン)」「姜邯賛(カン・カムチャン)」(DDH-2、4400トン級)が同時多発的に艦砲を撃った。8キロの距離にある東側の海上標的地に砲弾およそ60発が命中するのが目に入った。

海軍によると、この日の訓練は今年2月に創設された機動艦隊司令部の部隊の作戦遂行能力を点検するために用意された。9日から11日まで東・南海上で3日間、昼夜を問わず進行される。海軍が保有する4隻のイージス艦のうち3隻(「西厓柳成竜」「栗谷李珥」「正祖大王」)が参加し、駆逐艦2隻と軍需支援艦「天池」「大清」(AOE-1、4200トン級)など艦艇7隻を動員した。この程度の規模の訓練は海軍史上初めてという。

8200トン級イージス艦「正祖大王」はまだ戦力化前だが、来月初めの実戦配備を控えて参加した。実際に作戦中であるイージス艦「世宗大王」だけが訓練から除外された。

特に今回の訓練は海軍創設(1945年11月11日)80周年に合わせて進行されたが、北朝鮮が7日に韓半島(朝鮮半島)全域を狙った短距離弾道ミサイル(SRBM)を発射したことに対する警告の意味もある。機動艦隊司令部はこのような艦隊級の訓練を毎年実施するという構想だ。

この日午前、海上機動ヘリコプターUH-60で浦項公海上の「西厓柳成竜」に着艦すると、乗組員の顔には緊張感があった。「◯◯艦ム、方位角度をもう少し合わせろ。あまりにも近い」。

この日午後、キム・インホ機動艦隊司令官(海軍少将)は甲板の上で艦内指揮網を通じて戦術機動訓練作戦を陣頭指揮した。訓練は7隻の艦艇がダイヤモンドの隊形を迅速に整えながら進行した。燃料・弾薬などを具備する軍需支援艦をイージス艦・駆逐艦が囲む形態だ。通常、米国の空母打撃群が空母を保護する隊形だが、これは海軍が2030年代後半に導入する予定の3万トン級「韓国型有・無人戦力母艦」も念頭に置いているという。今後、韓国が原子力潜水艦(SSN)まで保有する場合、これも機動艦隊司令部の戦力として配属・活動する可能性が高い。

続いて「西厓柳成竜」の指揮統制室(CCC)では北朝鮮の航空機が東海(トンヘ、日本名・日本海)北方限界線(NLL)を越えて南下する状況を仮定した模擬戦闘も進行された。コンソール画面で仮想の敵機が対艦誘導ミサイル数発を発射し、艦長の指示に従って対空戦調整官らが「SM-2」迎撃ミサイル2発ずつをそれぞれ発射した。訓練は敵機と誘導ミサイルをすべて撃墜して終了した。

機動艦隊司令部は海軍の第1・2・3艦隊司令部とは異なり、管轄海域を特定せず全海域を担う部隊。イージス艦など海軍の核心戦力を戦時・平時に柔軟に作戦統制するために導入した。韓国型ミサイル防衛(KAMD)と大量反撃報復(KMPR)を主に担当し、今後の原子力潜水艦が導入されればキルチェーン(先制打撃)戦力まで備えることになる。

2025/11/11 11:50
https://japanese.joins.com/JArticle/340879

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