ジョセフ・ユン元駐韓米国大使代理がウラン濃縮と使用済み核燃料再処理問題を含む韓米原子力協定改定議論に関連し「韓国は少なくとも日本と同じ20%ウラン濃縮能力を保有するべきだ」と強調した。
ユン氏は15日(現地時間)、中央日報の単独インタビューで「米国も韓国の必要性を完全に理解している(US side completely understands the need for Korea)。この合意条項は必ず履行されると確信する」とし、このように述べた。2015年に改定された現行原子力協定は、米国の事前同意がある場合に限り韓国のウラン濃縮と使用済み核燃料の再処理が制限的な範囲内でできる。
ユン氏は韓国の原子力潜水艦(原潜)建造計画についても「実現することに疑いの余地はない」と話した。ユン氏はトランプ米大統領と李在明(イ・ジェミョン)大統領の合意と、原潜は核兵器搭載潜水艦とは違うという点を根拠に挙げながら「私は非常に楽観的(very optimistic)だ。実行に時間がかかるだろうが韓国は原潜を建造するだろう」と述べた。バイデン前政権末期の昨年1月に指名されてトランプ政権初期の対韓国外交を総括したユン氏が原子力協定の部分改定と韓国の原潜建造を楽観して支持したのは今回が初めてだ。
◆「同盟現代化論は李政権発足前の騒音」
ユン氏は在韓米軍の役割と規模の調整を骨子とする韓米同盟現代化の議論については「尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の戒厳・弾劾という政府空白状態でワシントンであった若干の騒音(noise)」と低く評価した。
続いて「李在明政権の発足後の韓国が強い同盟を望むという点を明確にすると、在韓米軍の規模縮小議論は事実上消えた。在韓米軍規模を縮小して他のところに移すという議論はすべて根拠のない声」と述べた。戦時作戦統制権転換の議論に関しては「韓国軍と米国軍がともに戦作権移譲に不都合を感じているとみる」とし「より多くの議論が必要」と指摘した。
◆「『李大統領は親中派』という声がなくなった…対米関係は成功」
ユン氏は李大統領とトランプ大統領の関係について「韓国大統領選挙前には李大統領は親中派という声が多かったが、今はなくなった」とし「李大統領が米国との関係構築に驚くほど成功したと考える」と評価した。トランプ大統領の同盟観に関しては「トランプ政権の立場は防御責任がある同盟国がそれに対する費用をさらに負担するべきということ」であり「韓国をはじめ日本、北大西洋条約機構(NATO)のような同盟国が国防費を国内総生産(GDP)比3.5%以上に増やす必要があるということ」と話した。
ユン氏のインタビューはトランプ大統領就任1周年を控え、国際安保秩序の変化を診断して韓米同盟の未来を眺めるという趣旨で15日にワシントンのあるホテルで行われた。昨年10月まで駐韓米大使代理を務めたユン氏は米国の対北朝鮮非核化交渉と東アジア・太平洋外交の第一線で活躍した米国内の代表的な韓半島(朝鮮半島)・アジア専門家だ。
–「トランプ1年」の米国の外交戦略で最も目を引く変化は何か。
「トランプ政権の1期目と2期目は根本的に違いがある。大統領本人が政府の運営にはるかにやりやすさを感じている。1期目はマティス元国防長官、ポンペオ元国務長官、ボルトン元ホワイトハウス国家安全保障担当補佐官のように外交安保政策でトランプ大統領と意見が異なる人たちがいたが、今はほとんどいない」
–トランプ大統領の同盟観を要約してほしい。
「トランプ政権が同盟関係を基本的に国内の観点、すなわち国内政治・予算・(費用)計算の視点で眺めるというのは疑いの余地がない。同盟国がより多くの防御費用を負担するべきということだが、代表的な事例の韓国をはじめ日本、NATOのような同盟国が国防費を増やす必要があるということだ。GDP比で少なくとも2%を望んだが、今は3.5%だ」
–トランプ政権の発足後に韓米同盟現代化の議論が加速化したが、在韓米軍の規模・役割にどのような変化が予想されるのか。
「昨年1月のトランプ政権発足直後、韓国は事実上、政府空白状態だった。その時点にワシントンで『韓米同盟現代化』の声など騒音が少しあったが、これは韓国に政府がなかったために生じたものだ。しかし昨年6月に就任した李大統領と魏聖洛(ウィ・ソンラク)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長が能力と力量がともに強化された強力な同盟を希望するという韓国側の立場を明確にすると、それ以上注意を分散させる要素がなくなった。在韓米軍規模を縮小するという議論は事実上消えた。韓国内の兵力の一部を他のところに移すべきかとの問題も解決された」
–韓米戦作権転換の議論に関する見通しは。
「すでに20年以上も進行してきた問題だ。韓国軍と米軍はともに戦作権の移譲に不都合を感じているとみる。もう少し見守るべきだろう」
–韓米間で議論中の原潜建造は実現可能なのか。
「私は非常に楽観的だ。韓国は原潜を建造することができる。トランプ大統領と李大統領の合意があるので、これに疑いの余地はない。原潜と核兵器搭載潜水艦には大きな違いがある。韓国の要求は核兵器搭載でなく単に原子力推進動力だ」
ただ、ユン氏は「時間がかかるかもしれない」と話した。特に「韓国政府が潜水艦内の小型原子炉の安全など一定の規制体系を築かなければいけない」とし「そのようなことが解決される過程で時間が少しかかるだろう」と予想した。
2026/01/19 09:47
https://japanese.joins.com/JArticle/343569