南北関係を「敵対的な二つの国家関係」と規定した北朝鮮が、米国や韓国に対する敵対心を注入する空間である「階級教養館」に、「韓国は第1の敵対国」という文言を掲げた展示室を設置した事実が公開された。
朝鮮中央通信は19日、社会主義愛国青年同盟結成80周年記念行事の参加者たちが平壌市内の中央階級教養館を参観したとして、関連写真を報じた。公開された写真には、軍人たちが展示室で講師の説明を聞く様子が収められている。
写真の中の階級教養館内部を見ると、二つの壁面に韓国に対する敵対心を鼓舞する文言や資料がところ狭しと展示されている。壁面の上部にはそれぞれ、「韓国は第1の敵対国、不変の主敵」、「我が国の『制度転覆』『政権終末』に一貫した対決狂気」という文言が大きく掲示されている。
特に、「大韓民国の領土は、韓半島(朝鮮半島)とその附属島嶼(とうしょ)とする」という内容を盛り込んだ韓国憲法第3条がそのまま展示されている点が目を引く。北朝鮮はこれを、韓国が北朝鮮に対して敵対路線を維持し、吸収統一を追求しているという宣伝の根拠として活用しているものとみられる。
これは、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が昨年9月の最高人民会議での演説において、李承晩(イ・スンマン)元大統領が1948年7月に吸収統一の意志が込められた憲法を公布したとし、「わが国家に最も敵対的な生まれつきの本性を成文化した」と非難した発言の延長線上にあると解釈される。
金委員長はまた、2024年1月の最高人民会議での演説で、「大韓民国を徹頭徹尾、第1の敵対国、不変の主敵と確固と見なすように教育を強化する」という内容を憲法の条文に明記すべきだと論じた経緯がある。
中央階級教養館は北朝鮮の代表的な階級教養拠点の一つで、平壌の普通江(ポトンガン)沿いに2016年に開館した。韓国、米国、日本などのいわゆる敵対勢力との対決意識を鼓舞する各種資料を展示し、住民を対象とした思想教育を行う空間だ。
北朝鮮当局がこのような場所に「韓国は第1の敵対国」という掲示物を設置し、青年世代を中心に観覧を誘導したのは、住民社会全般に「敵対的な二つの国家」という認識を本格的に定着させようとする試みではないかと分析される。
2026/01/19 14:48
https://japanese.joins.com/JArticle/343599