政策担当のエルブリッジ・コルビー米国防当次官を迎えた韓国の対応は丁重だった。26日、趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官との朝食会をはじめ、魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長、安圭佰(アン・ギュベク)国防部長官との接見が続いた。安長官とは夕食会にも出席して一日に2回も会った。次官1人を迎えるのに長官3人が総出動したのだ。
実際、コルビー次官のカウンターパートは李斗熙(イ・ドゥヒ)国防部次官だ。安長官はコルビー次官の上司、ピート・ヘグセス国防長官のカウンターパートだ。安長官がコルビー次官と会ったのを「会談」でなく「接見」と表現したことからも分かるように、実際これは複雑な席だった。
それでも安長官が直接対応したのは米国防総省の国防戦略(NDS、23日発表)が持つ含意のためだろう。NDS設計者のコルビー次官から聞きたいことも、言いたいことも多いということだ。
韓国が聞きたいことは、韓国に対する米国の防衛公約に変わりはないという約束、韓米首脳が導出した共同説明資料(ジョイントファクトシート)に明示された原子力潜水艦導入と原子力協定改定に関連する支障のない後続措置、李在明(イ・ジェミョン)政権の任期内を目標とする戦時作戦統制権転換の加速化などだろう。
言いたいことは韓国がどれほど模範的な同盟かに対する強調だったはずだ。すでに首脳レベルで国防費を国内総生産(GDP)の5%まで支出する「トランプ式スタンダード」を約束し、これを忠実に履行すると伝えたとみられる。
米当局者が韓国と日本を訪問する際には動線などの理由で通常なら日本を先に訪問するが、コルビー次官が韓国から訪問したのも、韓国を模範同盟と考えているためかもしれない。しかし今回発表されたNDSを見ると、模範同盟の重みは予想を上回る。NDSが模範同盟として何度か言及した国はイスラエルだ。パレスチナ武装組織ハマスの攻撃に米国の支援なく自力で反撃し、領土を守ったということだ。
米国が望むイスラエル式の模範同盟を韓半島(朝鮮半島)有事にそのまま適用すれば結論は冷酷になる。NDSが「米国の重要であるが制限された支援下で北朝鮮を抑止する主な責任」を韓国の役割と規定したのは、北朝鮮が通常攻撃を加える場合、事実上、韓国が適切に対応するべきという意味とも考えられるからだ。
これは有事における増援戦力は期待するなという意味とも解釈される余地が大きいというのが、多数の専門家らの見解だ。NDSは、米軍は本土防衛と対中牽制に集中するとしながら「(韓国の)責任分担変化は在韓米軍配置態勢を現代化しようという米国の利益と合致する」とした。
2026/01/27 10:36
https://japanese.joins.com/JArticle/343963