ミラノで会った61歳のフィギュア伝説「キム・ヨナのソチ銀メダル…ロシアの優勝に怒り覚えた」

投稿者: | 2026年2月18日

カタリナ・ビット(61・ドイツ)、ミシェル・クワン(46・米国)、そしてキム・ヨナ(35)–。フィギュアスケート女子シングルのレジェンドの系譜を継ぐ代表的な選手はこの3人だ。その系譜の始まりであるビットもまた、同じ考えだった。
 17日(日本時間)、ミラノ・アイススケートアリーナ近くの国際スケート連盟(ISU)「ホーム・オブ・スケーティング」で中央日報の取材に応じたビットは、「伝説と呼ばれること自体が光栄だ。伝説としてたった一人を挙げるのは難しい」とし、「クリスティー・ヤマグチやオクサナ・バイウル、タラ・リピンスキーのような素晴らしい選手もいるが、クワンとキム・ヨナは長年一貫して活動し、より多くの貢献をしたと思う」と語った。続けて「クワンはオリンピック(五輪)では優勝できなかった(銀1、銅1)が、世界選手権(5回優勝)で好成績を収めたし、キム・ヨナも長期間にわたり素晴らしい結果を残した」と評価した。

ビットは五輪2連覇(1984年サラエボ・1988年カルガリー)を達成した。現在まで2連覇を成し遂げた選手は、初期に3連覇(1928・1932・1936年)したソニア・ヘニー(ノルウェー)とビットだけだ。2010年バンクーバー大会金メダリストのキム・ヨナが4年後のソチで連覇に挑んだが、判定論争の中で金メダルではなく銀メダルを首にかけた。当時ドイツで試合を中継していたビットは「失望した、あり得ない」と述べ、アデリナ・ソトニコワ(ロシア)の優勝に憤慨した。

ビットは「今でもその考えに変わりはない。キム・ヨナはキラキラと輝く星のようだった。あの日の演技は本当に素晴らしかった」とし、「2014年も金メダルを取れば、私と同じように2度の五輪チャンピオンになるのだから、妹を見るような気持ちで応援していた」と振り返った。ビットは「当時のチャンピオンの栄光を奪いたくはないが……」と言いながらも、「キム・ヨナは多くの人々、ファンの記憶の中で、長きにわたり選手として優れた技量を見せ続け、多大な貢献をした」と語った。当時、キム・ヨナは着氷に不安があったソトニコワが金メダルを獲得した際も、淡々と受け入れていた。ビットは「キム・ヨナは本当に優雅に対処した。スポーツマンシップとはそういうものだ。キム・ヨナはそれを敗北とは捉えていなかったのかもしれない」と語った。

ビットは東ドイツ出身だ。共産圏の出身ながら、フィギュアに対する大衆の関心を高めて人気スポーツへと押し上げ、資本が流入する環境を作った。ドイツ統一後は主に米国で活動し、アイスショーや映画などに出演した。何より彼女が「フィギュアのアイコン」となったのは、単なる動作に留まらず、プログラムに物語を込めたからだ。ビット自身もその点を誇りに思っていた。「初めて女性らしさを込めたスケーティングをしたことを高く評価してくれているようだ。私が五輪チャンピオンになれたのは『ストーリーテリング』のおかげだと思う」と語った。

そんなビットを象徴するプログラムが『カルメン』だ。ビットは1988年カルガリー大会当時、ビゼーのオペラ『カルメン』の音楽に合わせて「キャラクター」を演じた。デビ・トーマス(58、米国)も同じ『カルメン』を演じ、二人の対決は「カルメン戦争」と呼ばれた。白人と黒人、イデオロギーの対立、正反対の曲解釈までが相まって大きな注目を集めた。ビットが金メダル、トーマスが銅メダルを獲得した。ビットは「私とトーマスのカルメンは完全に違っていたからこそ注目されたのだと思う。38年経った今でも覚えていてもらえるとは光栄だ」と語った。

ビット以降も数多くの選手が『カルメン』を演じた。キム・ヨナもジュニア時代に演じ、クワンもまた『カルメン』をこなした。今大会では、イ・ヘイン(21)がフリースケーティングの曲に『カルメン』を選んだ。イ・ヘインのカルメンの動画を見たビットは「非常に優れた選手で素晴らしい。私のカルメンとは完全に解釈が異なるが、最後のポーズが同じでうれしい」と笑った。ショートプログラムで9位につけたイ・ヘインは「光栄だ。たとえ異なるキャラクターのカルメンであっても、『このようなカルメンも演じられるのか』と思っていただけるよう、私なりのカルメンを見せたい」と語った。

シン・ジアの演技も見たビットは「シン・ジアはキム・ヨナを継ぐ次世代のスケーターになりそうだ。クラシックな演技、クリーンなジャンプ、スピン、そして個性が本当に気に入っている」と述べた。

今大会の男子シングルでは、上位勢が立て続けにミスを犯した。そんな中、車俊煥(チャ・ジュンファン、25)のショートの点数が過小評価されているという意見もある。「最後の3人(佐藤駿、鍵山優真、イリア・マリニン)のフリーの演技だけを見た」というビットは、車俊煥のショートプログラムを見た後、「判定について言及はしないが、非常に安定していてトリプルコンビネーションが優れている。エネルギーに溢れ、本当に力強いプログラムだ」と評価した。

2026/02/18 08:26
https://japanese.joins.com/JArticle/344958

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