火災発生のソウルのホステル、スプリンクラー設置なし…日本人親子の母親が意識不明

投稿者: | 2026年3月16日

 火災により外国人宿泊客10人が重軽傷を負ったソウル市内のカプセルホテル型ゲストハウスに、スプリンクラーが設置されていなかったことが確認された。2018年以前に建てられた老朽化した建物の宿泊施設には、スプリンクラーの設置義務がないためだ。防弾少年団(BTS)の公演などで宿泊費が高騰しているソウルで、外国人が好んで利用する「コスパの良い」宿が安全の死角に置かれているとの指摘が出ている。

 15日、消防当局や警察などによると、前日午後6時10分頃、ソウル中区小公洞にあるカプセルホテル型ゲストハウスで火災が発生し、外国人宿泊客のうち3人が重傷、残りの7人が軽傷を負った。重傷を負った被害者のうち、20代の日本人女性と50代の中国人男性は病院での治療中に意識を取り戻したが、20代女性の母親である50代の日本人女性は依然として意識不明の状態にあると伝えられた。

 火災が発生したのは、明洞(ミョンドン)・光化門(クァンファムン)などソウル市内の主な観光地に隣接する7階建ての建物。火災当時、カプセルホテル(3・6階)とホステル(7階)など2つの宿泊施設が営業中だったが、カプセルホテルが使用している3階で最初に火が出たものと推定される。宿泊していた6階から脱出したインド人観光客のデシラジさん(48)は、「煙がひどく、息ができないほどだった。従業員が裏口にある鉄製の階段に案内してくれたおかげで脱出できた」と語った。重傷を負った日本人親子は、当時常駐の従業員が退勤した7階のホステルの宿泊客だったという。

  火災が発生したカプセルホテルは、2段ベッドをいくつも並べて狭い空間に多数の宿泊客を受け入れられる「ハチの巣型」構造で、1泊の料金が3万~5万ウォン台(3000~5000円台)と安いため、主に若い外国人観光客が利用していた。又石大学のコン・ハソン教授(消防防災学)は、「単位面積当たりの可燃物の量が多いほど火災の危険性は高まるが、仕切りが可燃物でありうるため、危険度も高まる」とし、「宿泊客が多く、廊下も狭い場合は、避難が遅れる危険性もある」と指摘した。

  問題は、このように火災に脆弱なカプセルホテル型のゲストハウスにスプリンクラーが設置されていなかったという点だ。この建物は2000年以前に竣工したため、スプリンクラー設置の対象外だったためだ。消防当局の関係者は「(当該建物の)消防施設の詳細な現状を見ると、スプリンクラーは設置されていなかった」と明らかにした。

  法改正により、2018年から6階以上の宿泊施設、2022年からは階数に関係なく面積600平方メートル以上の宿泊施設にスプリンクラーの設置が義務化されたが、それ以前に竣工した建物にはこの規定が遡及適用されない。特にカプセルホテル型の宿泊施設は「一般宿泊施設」に該当するため、古い考試院(シャワー・トイレ共同使用などの格安の簡易宿泊施設)に簡易スプリンクラーの設置を義務付けた「多重利用施設安全管理特別法」の適用対象でもない。今月21日のBTSの光化門公演を控え、この一帯の宿泊施設に外国人観光客が殺到する見込みだが、相当数の宿泊施設が「死角地帯」に置かれていることになる。宿泊予約サイトなどを検索してみると、現在ソウル市内だけでも同様の形態のカプセルホテルが10カ所余りに上る。

 ソウル市中区庁は16日から、ゲストハウスなどの小規模宿泊施設を対象に火災安全特別点検を行い、全宿泊施設に対し火災予防と安全管理の強化を要請する計画だ。コン・ハソン教授は「一定面積に何人が宿泊するかによってスプリンクラーを設置するよう義務づける案を検討できる」とし、「法改正が難しいなら、スプリンクラーの有無を利用者に知らせる方式でインセンティブを設けるのも一つの方法だ」と述べた。

2026/03/16 00:53
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/55681.html

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