「韓日関係の進展には夫も天国で喜ぶでしょう」 故・安倍晋三元首相の妻・昭恵氏インタビュー

投稿者: | 2026年5月31日

 「私は政治家ではないので国際情勢について詳しくお話しすることはできません。ただ夫の思いに沿って世界各地に平和のメッセージをお伝えしているだけです」

 第17回アジアン・リーダーシップ・カンファレンス(ALC)当日の21日、ソウル市中区の新羅ホテルで安倍昭恵氏(64)が本紙の取材に応じた。混乱が続く世界秩序について質問すると、少し恥ずかしそうに笑みを見せながら上記のように答えた。故・安倍晋三元首相の妻である昭恵氏は20日にALCの「韓日関係の新たな未来のために」セッションで講演し、両国友好関係の重要性を訴えた。昭恵氏は講演で「現在、日本と韓国の関係は民主主義という価値観の下でさらに自由で開かれ、温かみを増しています」「夫もこの様子を見てとても喜び、笑顔でいることでしょう」と述べた。

 昭恵氏はこの言葉の意味について「夫は生前、米国や台湾など多くの国・地域と良好な関係を築いてきました。この友好関係に基づいて『自由で開かれたインド太平洋』構想を世界に初めて発表しました」「私も夫がこの世を去った後、その趣旨に深く共感し、世界平和に一層関心を持つようになりました」と述べた。

 昭恵氏は、19日に慶尚北道安東で行われた李在明(イ・ジェミョン)大統領と高市早苗首相との首脳会談についても「最終的に政治家たちが個人的に友好関係を築くことが関係発展の重要な足がかりになるでしょう」「北朝鮮・中国とお隣の韓国と日本の安全保障、そして防衛問題が喫緊の課題となる状況で、西側陣営に属する両国関係の進展は世界平和のために必ず求められます」との考えも示した。

 かつてファーストレディーとして夫を支えてきた昭恵氏だが、夫がこの世を去った後は自ら確固たるメッセージを伝える「民間外交官」として生まれ変わった。世界各国で和解と平和のメッセージを伝えると同時に、公益財団法人「社会貢献支援財団」の会長を務め社会福祉や青少年の育成、環境保護などさまざまな公益活動に取り組んでいる。昭恵氏は「今週末にはハワイに行って第2次世界大戦当時の両国のつらい傷として残っている真珠湾攻撃と広島への原爆投下を同時に追悼する行事に出席します」と明らかにした。来月には過去に多くの日本人が移民として渡ったブラジルを訪問し、現地の日系人らと会う予定だ。

 昭恵氏はかつて安倍晋三元首相と親密な関係だった各国首脳らとの関係を維持し、日本の公式外交を側面から支援する役割も果たしている。昭恵氏は米国のトランプ大統領が大統領に再び当選した2024年12月、米フロリダ州にあるトランプ大統領の邸宅「マールアラーゴ」でトランプ大統領夫妻と会い、その後も交流を続けているという。昨年5月にはモスクワのロシア大統領府でプーチン大統領とも会った。台湾にも年に数回訪問するなど友好な関係を維持している。5月9日にも台湾南部の高雄で現地の安倍晋三元首相の銅像に花を手向けた。

 昭恵氏は壮大な政治的ビジョンではなく、平和のメッセージを静かに伝えることに力を入れている。トランプ大統領に対しては「良好な関係は確かに変わらず続いていますが、個人的に何度も連絡をやりとりするような間柄ではありません」として過度な政治的解釈をけん制した。

 台湾を巡る日本と中国の対立が今も続いていることについては「夫が首相だった時も台湾は日本と非常に親密な関係を維持し、夫の銅像まで造ってくれたことに感謝しています」「地政学的に困難な時期であるほど、世界平和という大きな原則は一層重要になります」と述べるにとどめた。

リュ・ジェミン記者

2026/05/31 09:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/05/28/2026052880071.html

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