エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が最近の世界の証券市場急落に「安く買える機会」と言及したことに対し、米国の経済専門家が「危険なほど楽観的な投資助言」と警告を出した。
この専門家は韓国の半導体株式市場が過熱されているとしながら、フアンCEOは株式投資関連の助言を慎まなければならないと指摘した。
米ブルームバーグのコラムニスト、シュリ・レン氏は9日、「ジェンスン・フアンが自社サプライヤーを賞賛している。警戒すべき」というコラムでこのように主張した。
フアンCEOは訪韓中の8日、取材陣から世界の証券市場急落に対してどう思うかとの質問を受けた。これに対しフアンCEOは「株をより安く買う機会。とても喜ぶべき」と答えた。
また、人工知能(AI)関連株が過大評価されているといういわゆる「AIバブル」への懸念に対しても、「一部投資家がAI需要に対する期待がとても高いと懸念することに同意しない。10年後にAIがどんな姿か想像してみればどんな変動性があっても良い機会」と楽観的な見通しを出した。
レン氏はこうしたフアンCEOの意見に対し「市場の躍動的な流れをまともに把握できないまま軽率に感じられた。現在市場では個人投資家の熱狂的な買い傾向、レバレッジ増加、自動車からPCまであらゆる製造業者をAI関連銘柄として買われている」と話した。
続けて「ドットコムバブル崩壊のような事態を繰り返さないようにするためにフアンCEOに必要なことは過度な楽観論ではなく具体的な方向提示。韓国と台湾とも半導体輸出急増の恩恵を受けたが、両国の株式市場は過熱する様相を見せ始めた」とした。
レン氏はまた、「サムスン電子とSKハイニックスがKOSPI指数で半分以上を占める韓国の場合、両社が長く業界を悩ませてきた変動性の激しい原材料価格変動周期から抜け出すことができるかは未知数。エヌビディアがSKハイニックスと長年のパートナーシップを締結したのとフアンCEOの『世界的に半導体需要が増加している』という発言だけでは十分でない」と指摘した。
その上で「7月末に始まる次の決算発表シーズンまでにこれ以上(株価上昇を正当化する)基準点を探すことはできない。事実上情報の空白状態に置かれた私たちは株価上昇が実際のチップ注文量増加や利益増加と一致するのかわからない状況」とした。
レン氏は「これが技術業界のスターの話す言葉がそれだけ重要な理由。フアンCEOはAIトレンドを主導する人物と見なされ、実際に彼がLGグループ会長に会ったというメディア報道後にLGグループ系列会社の株価は過去最高値を更新した」と付け加えた。
また「フアンCEOのあらゆる発言は市場に大きな影響を及ぼす。莫大な影響力にはそれ相応の責任がともなう。個人投資家が過度に楽観的な見通しをしているのではないのか、企業の価値をまともに分析する前までは株式投資助言を控えた方が良いだろう」と助言した。
フアンCEOは9日、5日間の訪韓日程を終えて出国した。彼は訪韓期間中にSKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長、現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長、LGグループの具光謨(ク・グァンモ)会長、ネイバーの李海珍(イ・ヘジン)議長ら韓国主要企業オーナーらと会った。また、裵慶勲(ぺ・ギョンフン)副首相兼科学技術情報通信部長官、大学、スタートアップ、プラットフォーム企業など韓国のAI生態系関係者と疎通する時間を持った。
2026/06/10 09:36
https://japanese.joins.com/JArticle/350306