「40年前のディエゴ・マラドーナの『神の手』に続き、今度はリオネル・メッシの『魔法の右足』がイングランドを倒した」。
米ニューヨークポストは16日(日本時間)、米アトランタ競技場で行われたアルゼンチン-イングランドの北中米ワールドカップ(W杯)準決勝戦の結果をこのように伝えた。後半10分にイングランドのアンソニー・ゴードンに先制ゴールを許したアルゼンチンは、敗色濃厚だった後半40分にエンソ・フェルナンデスの同点ゴール、さらに後半47分にはラウタロ・マルティネスの劇的な逆転決勝ゴールが決まり、ドラマのような2-1逆転勝利を収めた。「サッカーの神」メッシが2ゴールをアシストし、圧倒的な実力を改めて証明した。
1987年生まれで39歳のメッシは優勝トロフィーにキスをした4年前のカタール大会に続き、2大会連続でW杯の決勝舞台に立つ。20日にニューヨーク・ニュージャージー競技場で行われる決勝戦の相手は、元所属チームのバルセロナ(スペイン)の後輩で「次世代スーパースター」ラミン・ヤマルがいるスペインだ。アルゼンチンは強力な攻撃力(19得点、最多得点)を、スペインは鉄壁守備(1得点、最少失点)を武器とする。ディフェンディングチャンピオンのアルゼンチンは2連覇、スペインは16年ぶりの優勝を狙う。
メッシは利き足の左足によるシュートとパスが「完ぺき」という賛辞を受けるが、右足に対する評価は違った。ブラジルの「サッカー皇帝」ペレは「片足(左足)だけを使う選手なので技術が単純だ。マラドーナの方が優れている」と酷評した。スペインのスポーツメディア「マルカ」も「メッシの唯一の弱点は右足に対する不信感だ。右足で軽く決められるチャンスを無理に左足で終えようとして逃すことがよくある」と指摘した。今大会でも計8得点だが、7得点が左足だった。
この日、アルゼンチンの決勝ゴールをアシストした過程は違った。ペナルティーエリア右側でボールを持ったメッシが左足を使えないようにイングランドの選手2人が取り囲むと、予想を覆して右足でクロスを上げた。意表を突かれたイングランドの選手の反応が遅れた中、マルチネスが頭で合わせてゴールを決めた。
ニューヨークポストはメッシの右足アシストを、1986年メキシコ大会の準々決勝でイングランドと対戦したアルゼンチンのマラドーナの先制ゴールに例えた。40年前、マラドーナは空中のボールを巧妙に左手で触って得点した後、「私の手でなく『神の手』がした」と冗談を言った。ニューヨークポストは「マラドーナのようにメッシも魔法を使った。ただ、手まで使う必要はなかった。(普段は使わない)右足で十分だった」と伝えた。
2アシストを追加したメッシはW杯通算「最多アシスト」と「最多攻撃ポイント」をそれぞれ12個、33個(21得点・12アシスト)に伸ばした。W杯「最多出場記録」と「最多連続攻撃ポイント」記録もそれぞれ33試合と11試合となった。メッシは2014年(準優勝)と2022年(優勝)に続いて通算3回目のW杯決勝舞台に立つ。優勝すればサッカーGOAT(歴代最高)論争で大先輩のマラドーナとペレまで越えることができる。2人のレジェンドは現役時代、W杯決勝戦にそれぞれ2回ずつ立った。うちマラドーナは1回、ペレは2回とも勝利した。ペレは通算3回優勝したが、1回(1962年チリ大会)はけがで決勝戦に出場できなかった。
2026/07/17 07:56
https://japanese.joins.com/JArticle/352134