ナルトに自分の顔を合成したトランプ大統領、日本政府が苦言

投稿者: | 2026年8月5日

 米国のドナルド・トランプ大統領とホワイトハウスが、国政をPRする目的でソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿をアップする際、日本のアニメキャラクターを無断使用したことについて、日本政府が抗議していたことが分かった。毎日新聞が4日報じたところによると、日本の外務省は今年4月と6月の2回、在日米国大使館を通じて、トランプ氏とホワイトハウスのSNS公式アカウントに投稿されたコンテンツについて懸念を申し入れたという。『遊☆戯☆王』『NARUTO-ナルトー』『ポケットモンスター』など、日本の人気アニメキャラクターを無断で盗用したり、合成したりした国政PRの投稿が、著作権を侵害しているという趣旨だった。

 外務省は米国側に「公的機関であっても、知的財産を使用する場合は制作者の許諾が必要になる」と指摘した上で、著作権侵害や作品イメージが損なわれる可能性に配慮するよう伝えたという。米国にとって最大の同盟国を自任する日本が、トランプ政権に不満を提起するのは異例のことだ。毎日新聞は「不法移民の取り締まりやイランとの戦争の正当性をPRする文章に日本の代表的なキャラクターが活用されることをこれ以上容認することは難しい、という判断に基づく措置とみられる」と報じた。在日米国大使館は外務省の立場を伝達する意向を示したが、7月末時点で主な投稿は削除されていない。

 トランプ政権が日本の漫画を本格的に盗用したのは2025年9月のことだ。米国の国土安全保障省は、不法移民に手錠をかけて連行する場面を編集して投稿したが、その合間にポケットモンスター(ポケモン)の映像を入れた。主人公のサトシがポケモンを捕まえるためにモンスターボールを投げる映像が途中に挿入され、ポケモンカード形式で制作された不法移民の顔写真が多数登場した。投稿には、ポケモンに登場する代表的なキャッチフレーズである「ポケモン(全部)ゲットだぜ!」というメッセージも掲載された。

 イランとの戦争が始まった後、今年3月にはホワイトハウスの公式X(旧ツイッター)に、実際にイランを攻撃する場面と『トップガン』や『グラディエーター』などの映画や漫画を編集し、英雄が悪を懲らしめるような映像を投稿した。投稿には「米国式の正義(JUSTICE THE AMERICAN WAY)」というメッセージが込められていた。ところが、この映像には『遊☆戯☆王』の主人公である武藤遊戯や、『ドラゴンボール』に登場する破壊神ビルスの画像も使用されていた。その後、『遊☆戯☆王』の公式アカウントは「本件については、原作およびアニメ関係者は一切関与しておらず、当該知的財産の使用を許諾した事実もございません」というコメントを掲載し、不快感をあらわにした。このような一連の動きをきっかけに、日本政府は4月に米国側に問題を提起したというわけだ。

 しかし、その後も米国は意に介さなかった。トランプ大統領は6月、SNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」に自分がパラシュートに乗って空を飛んだり、宇宙飛行士になったりするなど、非現実的な映像を投稿した。人工知能(AI)で制作されたこの映像には、日本の漫画『NARUTO-ナルトー』の主人公と自身の顔を合成し、分身の術を使う映像も含まれていた。これに対し、日本政府は再び米国側に懸念を伝えた。しかし、日本のキャラクターが合成・盗用された映像は依然として残っている。

 トランプ政権が発足当初から政策PRのために映画やアニメ、AI画像をたびたび活用し、原作者の反発を買うというパターンが繰り返されている。米国の人気歌手ケイティ・ペリーは先月、ホワイトハウスのTikTok公式アカウントに投稿されたイラン爆撃の映像に、自分のヒット曲「Firework」が無断で使用されたことを強く非難した。ケイティ・ペリーは「わたしの音楽は人々に希望と勇気、自分自身を信じる力を与えるためにつくったものだ。戦争を美化したり、暴力を宣伝するために使われてはならない」というコメントを投稿した。

2026/08/05 11:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/08/05/2026080580047.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)