台風15号「チャンホン」が12日、日本列島を通過しながら勢力を弱め、東海(トンへ、日本名・日本海)で事実上消滅した。台風が残した雨雲が東海岸を中心に雨を降らせるが、南部地方の干ばつを解消するには力不足とみられる。
韓国気象庁によると、台風15号はこの日午前9時、大阪の北約140キロ付近の海上で熱帯低気圧に弱まったのに続き、午後3時には温帯低気圧に変わった。前日に東京付近に上陸した台風15号は、日本列島を縦断する過程で山岳地帯にぶつかり、勢力が急速に弱まった。韓国気象庁の衛星「千里眼2A号」の写真でも台風の形を確認することはできない。
◇台風が残した雨、干ばつ解消には力不足…週末後に全国で恵みの雨
台風は勢力を失ったが、台風が残した雨雲は東風の気流に乗って韓国に流入している。これに伴い、この日から14日まで東海岸を中心に最大60ミリの雨が降る見通しだ。
13日からは干ばつが深刻な慶尚南道(キョンサンナムド)にも雨が降ると予想される。ただ、予想降水量は10~40ミリ程度と多くない。14日にも南部地方をはじめ全国各地でにわか雨が降るが、にわか雨の特性上、短時間でやむため、干ばつの解消を期待するのは難しい状況だ。全国的な雨は16~17日に降るとみられる。
◇中国・日本を直撃した台風、韓国は2年連続「0」
今年、北東アジアでは台風の活動が例年以上に活発な状態だ。この日も台風17号「ナンカー」が新たに発生し、平年の1~8月の台風発生数(13.5個)をすでに上回った。中国はスーパー台風13号「ドルフィン」、日本は逆走の台風15号「チャンホン」が上陸し、直撃を受けた。
一方、今年韓国に上陸した台風は一つもない。今年初めて韓国に影響を与えた台風として記録された台風6号「チャンミー」も、南海(ナムヘ)の沖合にだけ影響を及ぼした。
専門家は、台風が北上する時期に合わせて韓半島(朝鮮半島)へ向かう台風の通り道が開かなかったためだと説明した。慶北(キョンブク)大学地理学科のカン・ナムヨン教授は「エルニーニョの影響で北西太平洋の中央部における高気圧の活動が弱いため、台風が活発に数多く発生している」としながらも、「単に気圧配置の状況によってタイミングが合わず、台風が韓半島に向かう列車に乗らなかったということだ」と話した。
台風は風雨を伴い、洪水など深刻な災害被害をもたらすが、干ばつを解消するうえでは重要な役割を果たす。台風が残す雨は干ばつの進行を遅らせ、水循環を維持する。実際、韓国では台風が来なかったこの2年間、昨年は江原道(カンウォンド)が、今年は南部地方が深刻な干ばつに見舞われている。
◇「今年の台風の活発さは異例…9月まで備えを」
ただ、今年は台風の数と強さのいずれも例年を大きく上回ると予想されており、強力な台風が韓国に入ってくる可能性は依然として残っている。
英国の気象予報会社TSR(Tropical Storm Risk)は10日(現地時間)に発表した予測報告書で、「台風活動は平年(1991~2020年)より60%以上高い水準となり、異例の活発さになると予想される」と明らかにした。強いエルニーニョ現象が台風の発生と発達を促進する役割を果たし、11月までに強力な台風が13個も発生すると予想した。平年(9.3個)より3個以上多い。
カン教授は「9月までは台風の最盛期なので、いつでも韓国に影響を及ぼす可能性がある」とし、「干ばつの解消には役立つが、大きな被害をもたらす可能性があるだけに、災害にも備えなければならない」と強調した。
2026/08/13 08:54
https://japanese.joins.com/JArticle/353471